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『ミュージック・マガジン』の編集部員4人が、最近気に入っている曲や、雑誌の記事に関連した曲などを週替わりで選んでプレイリストを公開する、 "MUSIC MAGAZINE Staffs" というサブスクリプション・サーヴィスでの緩い企画が4月から始まったんですが、その僕の担当2回目を公開しています。だいたい毎月2週目に担当している感じです。



田我流の新作、特にこの曲が大好きなのと、大好きなSyunsuke Ono、オノシュンスケさんがフライング・ロータスの新譜でフィーチャー!というビッグ・ニュースに合わせ、それをベースに選んでみました。前回もそうでしたが、ミュージック・マガジンの次号の輸入盤紹介などで取り上げられる作品は除いています。オノさんはオリジナル曲、もろもろのカヴァーも最高なので、未聴の方はお聴きになってみてください。それと、そのフライング・ロータスがどうやってオノシュンスケさんを知ったのか、という話は、5/20発売のミュージック・マガジン6月号でフライロー自身がインタヴューで語ってます。そちらもぜひ

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MUSIC MAGAZINE Staffs Vol.2 http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/9298825.html 『ミュージック・マガジン』の編集部員4人が、最近気に入っている曲や、雑誌の記事に関連した曲などを週替わりで選んでプレイリストを公開する、 "MUSIC MAGAZINE Staffs" というサブスクリプション・サーヴィスでの緩い企画がこの4月から始まりまして、2週目の "Vol.2" を僕... summerbreeze1 2019-04-14T23:55:40+09:00 orisakayuta_jkt201903_fixw_750_lt


『ミュージック・マガジン』の編集部員4人が、最近気に入っている曲や、雑誌の記事に関連した曲などを週替わりで選んでプレイリストを公開する、 "MUSIC MAGAZINE Staffs" というサブスクリプション・サーヴィスでの緩い企画がこの4月から始まりまして、2週目の "Vol.2" を僕が選んでいます。公開から1週間経ってますが、自分がこのブログを持ってることを忘れていて…

4/20発売『ミュージック・マガジン』5月号では「ブラジル音楽オールタイム・アルバム・ベスト100」というランキング企画をやっておりまして、その作業時に何度も聴いていたドミンギーニョスと、折坂悠太の新曲(名曲!)の並びが気に入ったので、両曲のムードを元に、最近聴いていた曲を並べてみました。一応、『ミュージック・マガジン』の「輸入盤紹介」でライターさんが選んでいるものは外して選んでいます。なかなか春っぽい感じになってる気がするので、もしよろしければお聴きになってみてください。





あと、ミュージシャンの入江陽さんの連載「入江陽の“ふたりのプレイリスト」という連載も2019年1月号から開始。ホストの入江さんが気になるゲストの方をお呼びし、ゲストの方が選んだ10曲のプレイリストを元にお話をお聞きしていく、という内容で、これまで泉まくらさん、浅見北斗さん、折坂悠太さん、南博さんにご登場いただいています。4/20発売『ミュージック・マガジン』5月号は、TAMTAMのクロさんがゲスト。毎号、誌面と連動して、スポティファイとアップル・ミュージックでプレイリストを公開しているので、そちらも併せてよろしくお願いします。


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【DOWNLOAD】今週のダウンロード~Tyler, the Creator"Cherry Bomb"/Gustavito e a Bicicleta"Quilombo Oriental"/Night Auditor"Drugzdilla"/Audio Push"Good Vibe Tribe" ほか   http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8133254.html 1週間くらいの単位で注目のネット音源をまとめていく定期更新です。今週は手抜きで...今週の一枚Cherry Bomb / Tyler, the Creatorいままでのタイラーのアルバムの中で一番好き。ローファイな音質やノイズに透けて見えるピュアさというか。とりあえず明日発売のCDを買って聴... summerbreeze1 2015-04-28T00:35:50+09:00 DOWNLOAD



今週の一枚

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Cherry Bomb / Tyler, the Creator

いままでのタイラーのアルバムの中で一番好き。ローファイな音質やノイズに透けて見えるピュアさというか。とりあえず明日発売のCDを買って聴きこみたい。CDはどのジャケのを買うか迷ってるけど、やっぱりあの変な顔のやつかな。






今週のもう二枚

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Quilombo Oriental / Gustavito e a Bicicleta *FREE DL
High Timez Mixtape / Luniz *FREE DL

Urucumのメンバーで、Antonio Loureiro作品にも参加するミナスのマルチ奏者、Gustavo Amaralのアルバム。Urucumでも一緒に活動するIrene Bertachini、Irene Bertachiniとともにコーラス・グループANAのメンバーでもあるDeh Mussulini、Felipe JoséPablo Passiniといったミナスの音楽家たちが参加。すごく良いアルバムなのだけれど、ダウンロード・リンクが載っていたブラジル音楽サイトmusicotecaがよくわからないことになっていて、いまダウンロードできるかは不明。 (→追記:復活してた! 不安定なサイトなのでお早めに。)
▼ベイエリアのラップ・デュオ、Lunizによるミックステープ。B-RealやRas Kassなどが参加。シンセ・ベースがファンキーにうねる、グルーヴィーなGファンク・アルバムで気持ちよく聴ける。






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Drugzdilla / Night Auditor 
Juguya / Baba Commandant & The Mandingo Band
The Dawning (Maxi-Single) / Six Minutes ‘til Sunrise *FREE DL

Hilal Omar Al Jamalを中心とするインディアナ州サウスベンドのファンク・バンド、Night AuditorのデビューEP。プリンスとピクシーズを合わせたような…とは本人の言葉だが、ミーターズがスライと共演したような「Desert Wiles」ほか、エクスペリメンタルなファンクともストレンジなロックともユーモラスなサイケとも形容できるサウンドからは、その二者にとどまらない引き出しの多さが聴いて取れる。
▼マガジンで荻原和也さんが紹介していたブルキナ・ファソのバンド。アフロビートとブルース・ロックをベースにした泥臭いバンド・サウンドに、コラやバラフォン、親指ピアノといった非アフロビート的な楽器がマリ音楽などの要素を加えるといったバランスで、欧米の一本調子なアフロビートやディープ・ファンク系のバンドとは一線を画す内容だ。
▼ヒューストンのヴォーカル・グループ、Six Minutes ‘til Sunriseによるマキシ・シングル。Chris Daveが在籍していたバンド、The FoundationのKayとLuke Austinがプロデュース。The HUE周辺と併せて聴きたい。



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Good Vibe Tribe / Audio Push *FREE DL
#GHAGF Music / J. Stalin x Shady Nation Present: Fonk *FREE DL
High N’ Love / Alier Johnson *FREE DL

▼昨年毎週新曲をリリースすると公言して5曲くらいで止まっていたAudio Pushの新作ミックステープ。その時に先行公開されていて大好きだった「Mary Jane」が、ファンキーな「SixtyOneImpala」とのメドレーとして収録されていて最高だった。"Come As You Are"収録の「Shine」といい、この人のメロウなバラードはとてもいい。
▼上のLuniz作品にも参加していたJ. StalinとShady Nationによるプロジェクト、Fonkのミックステープ。
▼シカゴ出身で現在はベイエリアで活動しているラッパー、Alier Johnsonによるミックステープ。 



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Barter 6 / Young Thug
A Turnt Lituation / A1 The SuperGroup *FREE DL
TTT- Trip$ To Trinidad / Trinidad Jame$ *FREE DL

▼アトランタのラッパー、Young Thugの新作アルバム。さまざまな声色を使い分けた奇怪なラップは聴きもの。ただ、大半を占める南部的なマイナー調のトラックではなく、Birdmanが客演した冒頭曲「Constantly Hating」のようなドライなトラックの方がハマる。
▼アトランタのラップ・デュオ、A1 The SuperGroupによるミックステープ。
▼今年既に2枚ミックステープ("No One Is $afe"は傑作!)をリリースしているアトランタのラッパー、Trinidad Jamesによる4曲入りのミックステープ。



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Clarksville Nights / Tim Gent *FREE DL
Strangers (EP) / BreezePark *FREE DL
▼メンフィスのラッパー、Tim Gentのミックステープ。メロディアスなフロウや端正な歌い口にIsaiah Rashadなんかも思い出す。良い。
▼同郷のPusha-Tも推しているヴァージニアのラップ・コレクティヴ、BreezeParkによるEP。Martin $kyらがプロデュース。
▼カリフォルニアのラッパー、Wes Jamesによるミックステープ。The Social ExperimentのNate Foxらがプロデュース。



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Asase Yaa Mixtape / OSHUN *FREE DL
Carte Blanche / Rvdical The Kid *nyp 
Venha Comigo / Fortune *nyp

▼ニューヨークの女性R&Bデュオ、OSHUNによるミックステープ。ジャケから想像がつくようにスピリチュアルなネオソウルではあるのだが、「Wade in the Water」から始まって壮大に展開していく「PREEECH」やベースとピアノの絡みに痺れるジャズ・チューン「i wake up/stay woke」などトラックはどれも捻りが効いており、聴きごたえがある。同じようなキャラにTHEESatisfactionがいるが、どちらかといえば彼女たちを推していきたい。2曲目のプロデュースをしているThe StuyvesantsはChris Turner「Liquid Love」オリジナルをやってた人たちだ。
▼フューチャー・ビート系の注目レーベル<Flow-Fi>所属、ボルチモアのプロデューサー、Rvdical The Kidのアルバム。Aywyらが参加。
▼やはり<Flow-Fi>に所属するLAのプロデューサー、Fortuneによるアルバム。Kenyon Dixonらが客演。



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Ocean Wise / RNB MILLIONAIRES  
wanderlust… / Ambré Perkins *FREE DL
▼ベイエリアのラップ/ヴォーカル・デュオ、RNB MILLIONAIRESの新作。オートチューンを多用したヘロヘロなR&B/ラップが魅力の人たちだが、その期待通りの力の抜け具合で安心する。"NOT O​.​K."で彼らをプロデューサーに起用したKool A.D.が1曲に参加。
▼まだ18歳だというニューオーリンズの女性シンガー、Ambré Perkinsによるデビュー・ミックステープ。RnBassでフィーチャーされそうな歌モノは悪くないのだが、少々暗い。若いうちはもう少しキュートな曲を歌わせた方がいいのでは。
▼ブルックリンの男性シンガー、Lovens Presumeによるミックステープ。ベイエリアっぽいバウンシーなR&Bが中心。にしても、歌がいやに下手に聞こえるのは気のせいだろうか。


 

▼LAのサイケ夫婦デュオ、Peaking Lightsのラジオ・ライヴ50分。Aaron Coyesだけの出演なのかヴォーカルはないものの、ストレンジなサイケデリック・サウンドは延々と聴いていられる。
▼オハイオ出身、現在はLAを拠点にするビートメイカー、Ted Feighanによるソロ・プロジェクト、Monster Rallyの5曲入りEP。無国籍なのに懐かしい。ノスタルジックなビート・エキゾチカ。
▼LAのレーベル<Folktale Records>のコンピレーション。曲数が多いので好みじゃないバンドもいるが、フォーク系の人を中心に気になる人も少なくない。


 
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▼アトランタのラップ・グループによる2 Live Crewなミックステープ。
▼アトランタの人気ラッパーと人気プロデューサーによるコラボ作。
▼アトランタの注目クルー、Two-9のメンバー、Curtis Williamsによるドラフト集。



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Purple Children 6 / Slim K Slowdown *FREE DL
Nice & Slow 50 (A Badu Love Session) / Slim K Slowdown *FREE DL
Drake – If You’re Choppin This, Its Too Late / OG Ron C & DJ Candlestick *FREE DL


▼OG Ron C率いるヒューストンのスクリュー・クルー、TheChopstarsに所属するアトランタのDJ、Slim Kによるミックステープ・シリーズ"Purple Children"新作と、"Nice & Slow"シリーズのエリカ・バドゥをテーマにした新作。
▼そのOG Ron CとDJ Candlestickによるドレイク新作のスクリュー版。



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【DOWNLOAD】今週のダウンロード~Lila "Lila"/Sonnymoon "The Courage of Present Times" /Jules Born & Tanner Ross Present: "The Y Tape"/drug cabin "Wiggle Room" ほか http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8102493.html 1週間くらいの単位で注目のネット音源をまとめていく定期更新です。が、前回同様、2週間くらいのまとめになってしまいました。その分良いアルバムが多いけど、どうにかペースを取り戻したいところです。 今週の一枚 Lila / Lila *FREE DL可▼リオ・デ・ジャネイロの女性... summerbreeze1 2015-04-19T10:41:58+09:00 DOWNLOAD



今週の一枚

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Lila / Lila *FREE DL可

▼リオ・デ・ジャネイロの女性シンガー、LilaのデビューEP。とツイッターでつぶやいたのだが、その後調べてみたところ、彼女はElisa Lacerdaという名前で活動してきたシンガーで、Novos Baianosのトリビュート・アルバムにも参加していたMatheus von KrugerらとのQuarteto Primoやカーニヴァル・バンドのBloco Fogo e Paixão、さらにはソロでもGuingaと共演したり、ブラジル人ミュージシャンによる平井堅カヴァー・アルバムに参加してきたようなキャリアのある人だった。

「マリーザ・モンチに次ぐ次世代シンガー」として国内盤もリリースされていたのだが、確かに清廉とした透明感のあるヴォーカルはモンチに近いかもしれない。実際、モンチと仕事をしているDomenico LancellottiAlberto Continentinoとともに本作に参加しており、彼らが手掛けたトロピカル・チューン「Paisagem」はこのアルバムのハイライトのひとつだ。ゆったりとしたリズムに揺られて、ペダル・スティールやバンドリン?、アコギやエレピなどがスウィートに絡み合うアンサンブルはうっとりするほど美しい。

演奏陣にはQuarteto Primoの同僚であるMatheus von Krugerのほか、Abayomy Afrobeat Orquestraのメンバーで、Ava Rochaも客演していたアヴァンギャルドなSSWのNegro Leo作品などでもドラムを叩くThomas Harres、男女デュオのLetuceとしても活動するギタリストであるLucas Vasconcellos、ラッパー/シンセ奏者Iky Castilhoらが名前を連ねており、VasconcellosとCastilhoはプロデュースも担当している。アフロビートからヒップホップまで、ヴァラエティ豊かな面々が揃っているが、生ドラムのほかにエレクトロニックなビートも組まれた「Ao Passo」や「Aparição」、あるいは「Bicheiro Do Meu Samba」のドラムや「Dinda」で聞こえてくる不思議な音色の鍵盤?など、彼らによるオルタナティヴなセンスはこの作品の重要なフックになっている。

冒頭の先行シングル「Strobo」はその結晶のような名曲だ。i-phoneも使用したプログラミングに、波紋のような余韻を残す生ドラム。シンセやウーリッツァーが優雅に折り重なり、後半に頻出する瞬くようなギターのオブリはまさにタイトルに冠されたストロボのよう。豊かなアイディアが絶妙なバランスでLilaの柔和なヴォーカルに寄り添う一曲で、その心地好さについ何度もリピートしてしまう。






今週のもう二枚

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The Courage of Present Times / Sonnymoon 
Jules Born & Tanner Ross Present: "The Y Tape" / Jules Born & Tanner Ross *FREE DL 

▼ボストン出身、現在はブルックリンを拠点にしている男女デュオ、Sonnymoonの3枚目。トリップ・ホップ的なダビーでほの暗い電子音にR&Bを沈ませた“Golden Age”、コズミックなグルーヴでLAビートに大きく接近した<Plug Research>からの“Sonnymoon”、そしてヴォーカルのAnna WiseのKendrick Lamar作品への参加と、順調にキャリアを重ねてきた彼らだが、本作は再びセルフ・リリース。CDにはなっているようだけれど、<Plug Research>との契約はどうなったんだろうか。

作風に大きな変化はないものの、ダイナミクスをはっきりと強調している点は重要だろう。静と動のメリハリがつけられた空間で組み立てられるDane Orrのサイケデリックなシンセ・ワークはこれまで以上に立体的であり、自由度の高いトラックはコーラスを含めたアナの多彩なヴォーカル・ワークにつながっている。また、アフロビートを彼ら流に表現したような「Pop Music」と、「Sex For Clicks」「Trust Fall」という抒情的なバラードのメドレーが並べられているように、作品全体を通しても同様の抑揚が意識されており、聴感は重層的。過去2枚のアルバムはいずれも良作だが、それらと甲乙つけがたい内容になっている。ハイライトは最後の「Transparent Times」。リズム・ボックスにハンドクラップや生ドラムっぽい音が加わり、祝祭感のあるコーラスが響き渡るトロピカルなサウンドで、「Houstlantavegas」のカヴァーで彼らに惚れた僕には新鮮だった。

Voices of Blackのメンバーでもあるニュージャージーのラッパー/プロデューサー、Jules BornとプロデューサーのTanner Rossが、Tanner Ross名義の"SBC Mixtape"に続けて、今年2枚目のコラボ作品をリリース。"SBC Mixtape"や昨年のジュールス・ボーンのソロ"Memorybilia"もそうだが、ヒップホップとR&Bとロックのちょうど中間にあるようなサウンドが好みで愛聴している。

それにしても、カニエにフィーチャーされたAllan Kingdomや彼がメンバーのthestand4rd、Heems新作をプロデュースしていたGordon Voidwellや17歳でデビューしたRauryなど、オルタナティヴな作風のラッパー/シンガーが続々と現れているのは面白い。それぞれが独自の活動をしている人たちだけれど、Devonté HynesやTheophilus Londonあたりも含めて見渡すと、何らかの共通点も見えてくる気がする。 






今週のもう二枚

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Wiggle Room / drug cabin 
Wanlov & The Afro-Gypsy Band / Wanlov & The Afro-Gypsy Band *FREE DL

▼Ambulance LTDのMarcus CongletonとPretty Girls Make GravesのNathan ThelenによるLAのインディ・ポップ・デュオ、drug cabinの新作アルバム。60~70年代のムードをゆるく漂わせたソフト・サイケなポップスなのだが、とにかくメロディーが良い! ペダル・スティールののんびりとした響きに揺られて、穏やかなヴォーカルが気取りなく歌い続けるさまは、やはり新作が素晴らしかったVetiverに通じるところも。2月にも"Yard Work"をリリース。そちらも佳作だけれど、小気味よいギター・カッティングが目立った本作の方が今の時期によく合う。

▼ルーマニアとガーナのハーフで、“アフロ・ジプシー”をテーマに音楽をやっている WanlovThe Kubolorを中心としたバンドが、過去の作品から10曲をピックアップしたベスト盤的な一枚をリリース。迫害と離散の歴史を持つふたつの文化を背景にしている存在自体が興味深いが、"The violin meets its ancestor the fiddle, the cimbalom meets its ancestor the xylophone" と本人が説明しているように、サウンド的にも文字通り東欧とアフリカのハイブリッドであり、ポリリズミックなアフリカン・パーカッションの上でフィドルとアコーディオンによるロマ音楽らしいアンサンブルが繰り広げられるさまもかなりユニーク。なかにはトーキング・ドラムを用いた曲やゲンブリをメインにしたグナワもある。話はそれるが、この人のプロフィールを読んでいて、"Dialogues of Dispersal"という本に載っていたアフリカ系ドイツ人ラッパーの話を思い出した(この本はとても面白い)。英米仏などと比べて"アフロ・ジャーマン"はその存在すら広く認められていないとか、そんな話だったのだが、ルーマニアの黒人であるWanlovにしても似たような思いはありそうだ。
 





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Delayed Pleasure / SOLITAIRE *nyp 
Everybody b/w Be Free ft. Sally Green / E. Live  
Sun Down Remixes / Tricky *FREE DL

▼デンバーのネット・レーベル<Keats//Collective>からリリースされた、ヴァンクーヴァーのAdam Wawzonekによるソロ・プロジェクト、SOLITAIREのデビューEP。初めて聞いた名前だったので調べてみたところ、Coastal Breakというバンドでドラムや鍵盤を担当したり、Nouveau Clichéという名義でソロ活動を行っていた人のよう。本作はその後者の作風を発展させたような内容で、キレキレなビートとスタイリッシュなシンセによる、いわゆるフューチャー・ファンクなのだが、作曲力しかり、演奏力しかり、ヴォーカルしかり、ネットをディグればいくらでも出てくる同傾向の作品とは一線を画す完成度なのでおススメしたい。Tuxedoとシュガーズ・キャンペーンの間に置いたら収まりが良さそう。

▼フューチャリスティックな黒人音楽を中心にリリースする<Bastard Jazz Recordings>のコンピ、"Bastard Jazz Tempo Dreams"の第2弾にも楽曲が収録されたベイエリアのマルチ奏者、E.Liveのソロ・デビュー・シングル。80年代ファンクやディスコなど、SOLITAIREと根っこは一緒だが、Gファンク~モダン・ファンク経由のメロウさが肝だ。 

▼Trickyが昨年リリースしたアルバム"Adrian Thaws"の冒頭曲「Sun Down」のリミックス3曲。 



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LIFETRONICS / Brady Watt *FREE DL可
HOLY MOUNTAIN SPIRITUALS / Brady Watt *FREE DL 
Night Off - EP / Tha Los 

▼ハーレムのプロデューサー/マルチ奏者、Brady Wattが今年売り物としてリリースしたアルバム"LIFETRONICS"が、最近サウンドクラウドでフリー・ダウンロード公開されていた。Hiatus KaiyoteのDoug Fitch SmithとClever Austin, Talib Kweli, Niko Is, Smoke DZA, Trash TalkのDave Gagliardi, Melanie Fionaなど豪華ゲストが多数参加した一枚だ。Chris Dave「Slim and Juicy」のリメイクなんてのも収録されているが、LAビート~ジャズ界隈にも通じるスピリチュアル・ジャズ要素の強い曲からニューヨークらしい硬派なヒップホップまで、そつなくセンス良く聴かせる。

▼そのBrady Wattは現在ニューヨークを離れてカリフォルニア州マリブの山中に滞在しているらしい。その生活から受けたインスピレーションやさまざまなミュージシャンとの交流から生まれた楽曲を"The Holy Mountain Spirituals"と名付けたプロジェクトで公開している。Gファンク風のメロウなグルーヴにオルガンやローズを重ねて洗練されたジャズ感覚を加えた「Have You」、ゴスペル調のオルガンに包まれるようにリラックスしたムードでジャムが進む「Stain Glass」、Hiatus Kaiyote「Shaolin Monk Motherfunk」をスピリチュアルにリメイクした「Monk Of Yerba Buena」。上記の"LIFETRONICS"と作風は変わらないが、自然に囲まれた制作環境の雰囲気の良さが音にも表れているような気もしていくる。マリブ暮らしは一時的なものではあるらしいのだが、あともう少し滞在して音楽を作り続けるとのこと。引き続きチェックしておきたい。

▼ TVドラマ"The Flash"などに出演する俳優のCarlos Valdesによる音楽プロジェクト、Tha Losの新作EP。俳優のサイドワークではあるが、本人はベース/ヴォーカルのほか、作曲やアレンジも担当。本格的なジャズ~ファンク・アルバムになっている。 


 
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#TheGiftRap EP / Honey Cocaine
City of Diamonds - EP / Lauriana Mae 
SUMMER EP / Klassik *FREE DL 

▼カンボジアにルーツを持ち、カナダのオタワを拠点に活動する女性シンガー、Honey Cocaineによる新作EP。いわゆる「ラチェットR&B」。Rochelle JordanやTinasheの新作にも同様の曲があったし、キテるっぽい。一度まとめたい。
▼<Atlantic Record>所属の女性シンガー、Lauriana Maeによる新作EP。ヴィンテージ・ソウル調の曲をくたっとした声で歌うさまはブルージーだが、声質が可愛らしいので耳あたりは華やかだ。B.o.B.が客演。
▼ミルウォーキーの男性ラッパー/シンガー、Klassikによる3枚目のEP。



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Intermission Pt 1 / Trey Songz *FREE DL
THE PLAY / Chisanity *FREE DL 
6 Pills Later / Sosay *FREE DL
 
▼R&Bシンガー、Trey Songzが突如リリースしたミックステープ。特に目新しさはないけど、イントロ含めて全6曲はどれも良い。
▼で、そのトレイ・ソングスがサウンドクラウドでリポストしていて知ったシカゴの男性R&Bシンガー、Chisanityのデビュー・ミックステープ。ソングスが客演している。 
▼オハイオ州デイトン生まれ、現在はアトランタで活動しているというシンガー/ラッパーのSosayによるミックステープ。暗いトラックで歌とラップの間を行き来する、ドレイク・フォロワー。



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BR70 - ¡Salgan al sol!: Avant-rock en la Argentina del siglo XXI / V.A.
Negro Galacticus / Negro Galacticus *nyp
Geneva Hits / Sun Araw *nyp
 

▼ペルーのレーベル<buhrecords>による、アルゼンチンのアヴァン・ロック・コンピレーション。全23曲と多いのだけれど、フリー・ジャズ、サイケ、ノー・ウェイヴからハード・コアや変種のクンビアまで、どのバンドもかっこよくてその層の厚さに畏れ入る。僕は当初7ドルで購入したが、その後name your priceに値段が変わって、今は9ドルで販売してる模様。
▼Ethereal Walty, Dreamy Steve, Big Malik, RawDreによるLAのローファイ・ファンク・バンド、Nefro Galacticusのデビュー・アルバム。 ローファイというよりアマチュア感だろうという気もするが、勢いは十分だし、「バンドが流行る!」と大声で言った身としては、ラップ調のヴォーカルにも可能性を感じる、としておきたい。
 ▼カセットテープとして販売されていたSun Arawの2009年ジュネーヴでのライヴ録音が配信でリリース。ニール・ヤング「Barstool Blues」のカヴァーを含む前4曲。



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Calling e.p. (neji-169) / Satanicpornocultshop 
REVOLUTION IN PROGRESS MIXTAPE / KARIMA *FREE DL 
Media Hora de Psicodelia / Agrupacion Ilegal Los Imparciales *nyp

前回のエントリでとりあげた、大阪のジューク系音楽集団、サタポによる電話をテーマにした新作。
▼リベリア系イタリア人の女性ラッパー/プロデューサー、Karimaによるジューク×アフリカなミックステープ。曲が分かれてないが、先行シングルBantu Juke」は個別でダウンロードもできる。
▼ブエノスアイレスのデジタル・クンビア・バンドによる新作EP。ビートルズ、ディック・デイル、ザ・チャンプスのカヴァーとオリジナル1曲を収録。



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Fugue State / Vulfpeck
LOST IN TIME / Ernie Gaines  
Bonnaroo Mixtape 2015 / V.A. *FREE DL

▼以前Spotifyに無音のアルバムをアップして話題になったカリフォルニアのバンド、Vulfpeckの2014年作。そのニュースを読んだ際はさして気に留めずにいたのだが、バンドキャンプで見つけて聴いてみたらすごく良いソウル・バンドだった。スライやディアンジェロを思わせる「1612」やハイ・サウンドな「Fugue State」など、クールなタッチのファンクやレイドバックしたソウルを温もりのある演奏で聴かせる。さらに本作にも収録されているモータウン風の
「Christmas in L.A.」のシングル版にはDavid T. Walkerが参加。すぐそれとわかる洒落たプレイでさりげなくサポートしている。 
▼Om’Mas Keith, Thundercat, Miguel Atwood Fergusonが演奏を務めている、という話を目にして購入したニューヨークの男性シンガー、Ernie Gainesのデビュー・アルバム。ロック/ポップス寄りの音にMJが引き合いにだされているようだけれど、曲は平凡だし、ベタッとした歌も魅力が薄い。このメンツ揃えてやることじゃない。 
▼ボナルー・フェス2015のサンプラー。
Courtney Barnett, Run The Jewels, Bahamas, Hurray for the Riff Raff, Rubblebucket, Benjamin Booker, Sylvan Esso, PHOXなど全38曲。



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Sexta-Feira / Juliano Guerra *FREE DL
Euforia / Pélico *FREE DL 
1977 / Wado *FREE DL 

▼リオグランデ・ド・スル州カングスのシンガー・ソングライター、Juliano Guerraの2枚目。
▼Tom Zeの12年作"Tropicalia Lixo Logico"にも参加していたサンパウロのシンガー・ソングライター、Pélicoが3枚目となる新作を含む過去作すべてをフリー・ダウンロードで公開してた。弦管のアレンジなど面白いと思うところは少なくないものの、個人的に苦手な部類のポップさで、メロディーのつけ方もいささか短絡的であるように思う。
Fino Coletivoのメンバーとしても活動するリオのシンガー・ソングライター、Wadoの新作アルバム。Fino Coletivoは愛聴していたが、WadoのソロはPélico同様、ポップすぎる。

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Pine Grove / Dizzy D *FREE DL
2phoneshawty / Robb Bank$ *FREE DL
No Trespassing / Robb Bank$ & Chris Travis *FREE DL
 

▼<Mishka>からリリースされたアラバマのラッパー、Dizzy Dの新作。
▼元Raider Klan、マイアミのラッパー、Robb Bank$がソロ・ミックステープとやはりレイダー・クラン周りで活動していたChris Travisとのコラボ・ミックステープをほぼ同時にリリース。
 


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SipTape by Mondre L.F.K / MondreM.A.N *nyp
LIQUIT DINOSAUR / LOFTY305 X WONDERLAND *nyp
I Know Where The Light Goes EP / Hurt Everybody *stream 

▼クラウド・ラップの代表格、Main AttrakionzのメンバーであるMondreM.A.Nによるミックステープ。"Mondre L.F.K"は「Lo-Fi King」の略だそうだが、不明瞭な音や拙いラップだからこそ滲み出るある種の情緒みたいなものが彼らの魅力のひとつだろう。「Differences」にcarios & DKXO「Winternet Archive」を思い出したよ。
▼マイアミのヒップホップ・グループ、Metro ZuのメンバーであるLofty305とヴァーモントのプロデューサー、Wonderlandによるコラボ・ミックステープ。こちらも負けないくらいローファイだが、彼らの魅力はMondreM.A.Nのような情緒ではなく、スクリューの多用やヴェイパーウェイヴにも通じるニューエイジのエッセンスが醸し出す異様なアンダーグラウンド感にある。最近LoftyがよくつるんでいるKirbLaGoopKemet Dankもちょっと異常だし、マイアミの地下ラッパーたちの生活ぶりがみてみたい。 
▼Supa Bwe, Mulatto Beats, Wi5amによるシカゴのラップ・グループ、Hurt Everybodyによるミックステープ。いまのところストリーミングのみのよう。


 
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Senior-I.T.I.S / Noble *FREE DL
Baby Jesus / Raz Simone *FREE DL 

▼ニューヨークのラッパー、Nobleによるデビュー・ミックステープ。、Taylor Bennet(チャンス・ザ・ラッパーの弟), Nate Fox(The Social Experimentのメンバー), Saba(Pivot Gangの中心人物)と、シカゴの重要人物たちがこぞって参加しているので、そのあたりが好きな方はチェックしておきたい。フロウにもチャンスの影響が窺えるが、ラップもトラックも総じて地味。ネイト・フォックスが手掛けた「For Thee People」が良い。
▼Atlanticがディストリビュートする<300 Entertainment>と契約したシアトルのラッパー、Raz Simoneのミックステープ。Pusha Tが客演。
▼ハーレムのストーナー・ラッパー、Smoke DZAのミックステープ。



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Nasty Dealer / Bricc Baby Shitro *FREE DL
Almighty DP / Chief Keef *FREE DL

MPA Shitroとして活動していたLAのラッパーによる、Bricc Baby Shitro名義でのミックステープ。Kid Ink, Casey Veggies, Young Thug, Lil Debbie らが客演。
▼シカゴのドリル・ミュージックを代表するラッパー、Chief Keefのミックステープ。
▼食事シリーズ4枚のEPを出したばかりのアトランタのラッパー、Gucci Maneによる新作ミックステープ。Young Thug, Chief Keef, Peewee Longway. Mike Will MAde It,  Zaytovenらが参加。

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【PICKUP】サタポからの電話~Satanicpornocultshop "Calling e​.​p. (neji​-​169)" http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8127555.html Calling e.p. (neji-169) / Satanicpornocultshop 大阪のジューク系音楽集団、Satanicpornocultshopこと、サタポによる今年3枚目のEP。毎回異なるテーマを掲げた作品を発表し続けている彼ら。今年も変則ビートにアフリカのヴィンテージ・ファンクがいきいきと蘇る"S... summerbreeze1 2015-04-12T21:25:43+09:00 PICUP a2441952408_10 (1)

Calling e.p. (neji-169) / Satanicpornocultshop

大阪のジューク系音楽集団、Satanicpornocultshopこと、サタポによる今年3枚目のEP。毎回異なるテーマを掲げた作品を発表し続けている彼ら。今年も変則ビートにアフリカのヴィンテージ・ファンクがいきいきと蘇る"Snack e.p."、ヘヴィ・メタル/ガレージ・パンクにジュークをぶつけた"Brushed e.p."と、多岐に渡る素材を扱ってきたが、今回のテーマは音楽の音楽ジャンルではなく「電話」。iPhone用の壁紙と19曲のリングトーンがついてくるほか、iPhoneケース付のセットでの販売まである。

電話は今も昔も広く音楽作品のモチーフになっている。「634-5789」「777-9311」「6060-842」「842-3089」のような電話番号曲は名曲ばかりだし、最近でもクラシック系の音楽家がスマートフォンの着信音を作曲する"Mobile Miniatures - The Ringtone Project"やJames Ferraroの"100%"といった面白い試みがたくさんある。「The Telephone Call」のクラフトワークやリングトーン・キングかつ 人気アプリのT-Painなど、ロボ声とのかかわりが深いことも個人的には重要だ。

蓄音機の発明やレコードの発展との親近性、匿名性や遠距離通信という性格、そして声や着信音、応答メッセージといったさまざまな「音」の存在。多くのミュージシャンを惹きつけてきたのは、電話が直接的にもメタ的にもあらゆる切り込み方ができる複層的な素材であるためだが(いまインターネットをテーマにした作品が多々見られるのも似たような理由じゃないか)、覆面のジューク集団という匿名性の下、古今東西のあらゆる音をコラージュしてアヴァンギャルドな作品を量産しているサタポ以上に電話と相性の良いバンドもそう多くないだろう。

2曲あるペンギン・カフェ・オーケストラ「Telephone and Rubber Band」のカヴァーや『ダイヤルMを廻せ!』といったタイトル。ニュー・エディションルー・リードが電話について歌った歌はブツブツと断線させられ、「A.I. Called U」では淡々とした人工知能の声と恐ろしく歪んだ男の声が対照的に描かれている。数々の電話ネタが、サタポらしい周到かつ混沌とした手つきで散りばめられていて面白いのだが、特に耳をひくのはあちらこちらで鳴っている着信音(電話の音はやはり気になってしまう)。生活音や機械音などをサウンドの一部に用いるというアイディア自体は目新しいものではないだろうが、着信音や操作音を組み合わせてガムランやアフリカの民族音楽のような響きを構築している冒頭「Calling」や「The Telephone Gong」は新鮮だった。太古から続く人間と音の関係に想いを巡らせたというか、人間変わらないんだな!とか思ったりして。大袈裟だけど。



ところで「Ring × Ring × Ring」はパーラメントかな。聞き覚えがあるのだけれどパッと出てこずもどかしい。と、いま初めて思ったけど、Satanicpornocultshopって名前はPファンク的だ。  ]]>
【DOWNLOAD】今週のダウンロード~Judith Hill"Back In Time"/Ava Rocha"AVA PATRYA YNDIA YRACEMA"/Sicko Mobb"Super Saiyan Vol 2" ほか http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8110041.html 1週間くらいの単位で注目のネット音源をまとめていく定期更新です。が、先々週はケンドリック・ラマーの新譜ばかり聴いていて更新できなかったうえに、先週も数が多くて、結局前回から2週間以上経ってしまいました。どんどんグダグダになっている。 ※人名はあまりに有名な人... summerbreeze1 2015-04-07T00:40:53+09:00 DOWNLOAD
※人名はあまりに有名な人以外、基本的に初出は英語、2回目からは日本語で書くようにしてます。




今週の一枚(もうDLできないけど......)

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Back In Time / Judith Hill *FREE DL終了 

▼マイケル・ジャクソン"THIS IS IT"ツアーのデュエット・シンガーに選ばれた日系の女性シンガー、Judith Hillによるデビュー・アルバム。プロデュースはプリンス。ギターとベース、コーラスの一部も彼が担当しているが、プリンス本人は"THIS IS IT"にジュディス・ヒルが出ていたことも、彼女が"The Voice"で注目を集めたことも知らなかったという(本当だろうか)。 

ソウルフルな歌声の持ち主である彼女に合わせるように、アルバムの中心になっているのは力強いファンク。冒頭の「AS TRAINS GO BY」から実質的なラスト・ナンバー「JAMMIN' IN THE BASEMENT」まで、ベティ・デイヴィス風の「TURN UP」やルーファス風の「WILD TONIGHT」など、70年代ファンクをプリンスのかたちに型抜きした楽曲が並んでいる。最後のタイトル曲が1秒で終わるのも、『暴動』のタイトル曲が0秒であることへのオマージュだそう。

その一方で、「Fever」を下敷きにしたような「LOVE TRIP」やエタ・ジェイムス風の「CRY, CRY, CRY」では彼女のジャズ/ブルース色を、キュートなソウル・ナンバー「CURE」では彼女のポップさを引き出しており、ファンクに軸を置きながらもヒルの魅力を余すところなく伝えるような構成になっている。「ANGEL IN THE DARK」はいまっぽいR&Bナンバーとの相性を示そうとしたのだろうか。「BEAUTIFUL LIFE」と「My People」はスパイク・リー"Red Hook Summer"のサントラに収録されていた既出曲らしいが、今回すべて録りなおしたものだという。

ということで必聴!なのだが、配信は既に終了してしまったうえ、ヒルの契約先のソニーに無断で配信したということでプリンスが訴えられるという状況になっている。お蔵入りとかしなければいいのだけれど。それにしても、ジュディス・ヒルの本作品Andy Alloの"Superconductor"など、最近のプリンスがプロデュースした女性シンガーものはオーソドックスながらとても良質。STRONGER THAN PARADISEさんが書いていたLiv Warfieldの昨年のアルバムは見逃していたので、聴いてみたい。






今週のもう二枚

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AVA PATRYA YNDIA YRACEMA / Ava Rocha *FREE DL
Dance Away With Me / Mrs H and The Sing-Along Band 

▼ブラジルのシネマ・ノーヴォの代表的映画監督グラウベル・ローシャを父に持つ女性シンガー・ソングライター、Ava Rochaによるソロ・アルバム。彼女が2011年にバンド名義でリリースしたAVA"Diurno"はアートな香りのするネオ・トロピカリアな傑作だったが、より多彩で、より開放的なサイケ・アルバムであるこのソロ作も聴きどころが多い充実作になっている。彼女が作品に参加したNegro Leo, +2のDomenico Lancellotti, 新作"BLAM! BLAM!"を出したばかりのJonas Sá, Bruno di Lullo, Marcello Caladoらが参加。 
▼イギリスの6人組フォーク・バンド、Mrs H and the Sing-along Bandの2枚目。前作にSam Amidonの名前があるのをみつけて知ったバンドで、サム・アミドンは本作にも参加。彼が弾くフィドルのほか、バンジョー、ピアノ、アコーディオン、チェロ、クラリネット、ミュージカル・ソウなど多種の楽器を用いて、バンドの名前の通り「Sing-Along」な、賑やかなアコースティック・アンサンブルを聴かせてくれる。収録曲はオリジナルのほか、トラディショナルをアレンジした曲も多数で、マリンバの音色が心地好い「Coming Down」のようなアフリカ色のある曲も。子供と聞いたら楽しそう。






今週のもう2枚

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Super Saiyan Vol 2 / Sicko Mobb *FREE DL
The Hue Life vol. 1 / The HUE *FREE DL

▼シカゴ・バップの代表格、Sicko Mobbによる2枚目のミックステープ。いつも通りのポジティヴなシッコ・モブに安心する。Rockie Freshが客演。
▼ヒューストンのコレクティヴ、The HUEのベスト盤的コンピレーション。H.I.S.D.Radio Galaxy、そして両者のユニットであるThe HUEの曲を合わせた全11曲。メロウでファンキーなフューチャー・ソウルはどれも絶品なので、未聴の方はここからぜひ。11曲目にはChris Daveも参加している。






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Dreams To Be Awake / Savanna *FREE DL 
New Psycho Actives Vol. 1 / Animal Collective *FREE DL 

▼ポルトガルのサイケ・バンド、Savannaの新作アルバム。これかなりいいんじゃないか。Dungenをよりポップにした感じ。
▼Animal CollectiveのAvey TareとGeologistによるデジタル・スプリット・シングル。 
▼ブルックリンの3人組バンド、BLUE JAZZ TVの4枚目。80年代の空気を色濃く纏ったAOR作品だが、ポップなメロディーと奇妙な味わいはJerry Paperのファンなんかも楽しめそう。



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De Outono / Ana Cláudia *FREE DL 
Travels In Constants, Vol. 25 / Prefuse 73 *nyp
Wanderflips EP / the WAYO *nyp 


▼ポルトガルの女性シンガー・ソングライター、Ana Cláudiaのアルバム。MPBのプロジェクトもやっているようだが、このアルバムは生楽器とエレクトロニクスが甘く溶け合うポップス・アルバム。「Bailarina」の優雅で芳醇なアンサンブルは聴くたびにうっとりする。
▼Prefuse 73が<Temporary Residence Ltd.>のTravels In Constantsシリーズに残しながらも未発表になっていた音源集。これから聴く。
▼カナダの4人組、the WAYOのデビューEPのリミックス盤。



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Prisioneira do Amor / Andréia Dias *FREE DL可
ÍMPAR / QINHO *FREE DL 
Luiza Lian / Luiza Lian *FREE DL 

 
▼以前『ベスト・オブ・フリーミュージック』でも紹介した
サンパウロの女性シンガー、
Andréia Diasによる新作アルバム。前作"Pelos Tropicos"は彼女自身がブラジル全土を周遊して各地のミュージシャンとコラボした楽曲を集めたコンセプト・アルバムだったが、今回はRita Leeのトリビュート・アルバム。Os MutantesやTutti Fruttiといったバンドの曲からヒタ・リーのソロまで、人懐っこいサイケデリアでブラジリアン・ロックの歌姫に敬意を捧げている。
▼サンパウロの男性シンガー・ソングライター、Qinhoによる新作アルバム。AOR視点でジャズやファンクを取り入れた"O Tempo Soa"のアーバンな感覚はほんのりと残ってはいるものの、スタイルとしては完全にサイケ・ロック。同作で重要な役割を果たしていたホーン・セクションもおらず、その代わりにキーニョ本人による歪んだギターやAva Rochaのアルバムにも参加していたBruno Di Lulloによる音色豊かなシンセが隅から隅まで鮮やかな原色を挿している。良いアルバムなのだけれど、強い色使いが刺々しく思える瞬間も間々あり、「Pode querer」や「Sabotagem」といった穏やかな曲を繰り返し聴いてしまう。
Luiza Lianもサイケなサンパウロの女性シンガーだが、よりロック、よりパンクな音楽性の持ち主。一方で古いラテン音楽やオールド・ジャズをモチーフにした曲が多いのもユニークといえばユニーク。昭和歌謡感ある。



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A Praia / Cícero *FREE DL 
Piacó / ICONILI *FREE DL 
ARETÉ / MAÍRA SALLES *FREE DL 

Novos Baianosのトリビュート・アルバムで「Acabou Chorare」をカヴァーしていたリオのシンガー・ソングライター、Cíceroの3枚目。音の定位やバランスに凝った立体的で抜けの良い音像が気持ちいい。
▼ベロオリゾンテのインスト・ビッグ・バンド、ICONILIによる新作アルバム。ファンク、ジャズ、アフロビート、ブラジル音楽などが混在するアフロなブラス・ミュージックを熱量高く聴かせる。
▼リオグランデ・ド・ノルテ州ナタールの女性シンガー、MAÍRA SALLESによる新作アルバム。 



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▼LAのLaura AndersonとBobby Halvorsonを中心とするチェンバー・ミュージック・コレクティヴ、Brother, Sisterによるデビュー・アルバム。初期のディズニー音楽やアメリカーナを愛するというバーバンク・サウンド・フォロワーで、ブライアン・ウィルソン的なヴォーカル・ワークとクラシカル/アメリカーナなオーケストレーションによる楽曲はどれも優雅でドラマティック。しかも、ヴァン・ダイク・パークスが3曲に参加。雰囲気たっぷりのアコーディオンで若いバンドにお墨付きを与えている。となると、やはり御大が参加したClare & The Reasonsのデビュー作を思い出してしまうのだが、クレアの甘い歌声と比べるとこの男性ヴォーカルは少々魅力不足。好みの問題かもしれないけれど。
▼そのブラザー・シスターのアルバムで2曲目にリリックとしてクレジットされているワシントン州オリンピアのシンガー・ソングライター、Laura Jean Andersonの作品ももろもろ良かった。ルーツ・ロック・バンドのThe Ladyやソロ名義、あるいはThe Deep WakeTree of Threeなど、手広く活動している人なのだが、行き着く先はすべてアメリカーナ。フォーク/ブルースからオールド・ジャズまで、ヴィンテージな雰囲気を大切にして音楽をやっている。数ある曲のなかでもこのCalArts Salsa Bandとのフィーリン風のバラードが特に気に入っている。
▼ニュー・オリンズを拠点に活動するプエルト・リコ系のAlynda lee Segarraによるソロ・ユニット、Hurray for the Riff Raffがツアーのためにリリースした4曲入りEP。2014年の"Small Town Heroes"からの2曲のほか、Billie Holiday「Fine And Mellow」のブルース・カヴァーやトレイヴォン・マーティンへ捧げる「Everybody Knows」を収録。 



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Live at Pete's Candy Store / Devin Tracy *FREE DL 

▼女性のようなハイ・トーン・ヴォイスが魅力の男性シンガー、Devin Tracyのフリー・ライヴEP。バックはアコギ一本のみ。録音の問題もあるけれど、スタジオ盤と比べるとずいぶんあっさりしており、彼を聴いたことがない人にはまず昨年の"GoodMorning EP"を聴くことをお勧めしたい。ただし、2曲目でジャネル・モネイの「It's Not Fair」をカヴァーしているのは嬉しい驚きだった。同曲はデビュー前のアルバム"The Audition"収録曲であり、デヴィン・トレイシーがジャネル・マニア(ファンドロイドという)であることがよくわかる選曲。そういえば、"GoodMorning EP"にはジャネル・モネイ「Say You'll Go」の絶品ピアノ・カヴァーで話題になったAnais Aidaが参加していたのだが、ふたりはそういうつながりだったのか。
▼テネシー州ノックスヴィルで開かれているBig Ears Festivalの2015年度版サンプラー。Sam Amidon, Nels Cline & Julian Lage, Tyondai Braxton, Ben Frost, Bryce Dessner, Kronos Quartet, Swansなど、インディ・ロックからジャズ、ポスト・クラシカルまで、通好みな面々が揃っている。 
▼在米のアフリカのミュージシャンをテーマにしたコンピレーション。「アフロビート」とあるが、フェラ・クティ的なあれではなく、アフロなビートくらいの意味。
 


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Angel Wingz / KirbLaGoop *nyp→$10になってた
Clever Money Gang / KirbLaGoop x Avi Twat x Ruben Slikk *nyp
→$7になってた
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▼以前も紹介した、Metro Zu周辺と絡みのあるマイアミのラッパーの新作2枚。こいつらはやばい。
▼ブルックリンのプロデューサー、LSDXOXOの新作アルバム。Cakes Da Killa、DonChristianといったゲイ・ラップ界隈のラッパー/シンガーが客演しているほか、Le1fも作曲でクレジットあり。


 
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Don’t Count Your Money / Just Not That Girl / Reality Jonez  
Route to Spain / Larry June × Steve Lean (808 Mafia) *FREE DL 
Athens (EP) / Adonis The Greek *FREE DL 


▼XL Middletonのレーベル<Crown City Entertainment>からリリースされたReality Jonezのシングル。Gファンク/モダン・ファンク系のレーベルだが、この2曲は直球のスウィート・ソウル。アルバム聴きたい。
▼ベイエリアのラッパー、Larry Juneと808 MafiaのSteve LeanとのコラボEP。そういえば昨年の"ROUTE 80"も808 MafiaのTM88とのコラボだった。
▼LAのシンガー、Adonis The GreekのEP。メロウ&スムースなラチェットR&B(最近言葉を覚えた)とOVO風のムードを重視したものが半々という感じだが、「All That」や「U.N.I」といった前者の曲が特に良い。



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Drink More Water 5 / ILoveMakonnen *FREE DL
Talk About It In The Morning EP / Wiz Khalifa & Ty Dolla $ign *FREE DL 

▼アトランタの奇才R&Bシンガー、ILoveMakonnenのミックステープ・シリーズ"Drink More Water"の第5弾。新曲のほか、Gucci ManeやRome Fortune & Ceejなどほかの作品への客演曲、「Whip It」など過去曲のリミックスも収録しているため既聴感はあるものの、やはりこの人の喉をベンドしたようなヴォーカルは唯一無二。ひときわヘロヘロな「Other Guys」と「Leave U 4 Myself」が素晴らしい。
▼Taylor GangのWiz KhalifaとTy Dolla $ignによる5曲入りコラボ・ミックステープ。これも既出曲が3曲あるが、さすがに内容は良い。
▼ニュージャージーのラッパー、Fresh Mossのミックステープ。Rome Fortune, Neakoらが客演。PurpDogg,  Lex Lugerらがプロデュース。 



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Mardi Gras 2 / Juvenile *FREE DL
Every Ghetto Every City Vol. 1 / Boosie Badazz *FREE DL
The Iron Way / T-Pain *FREE DL 

▼ニューオーリンズのベテラン・ラッパー、Juvenileによるミックステープ。全20曲のヴォリュームは重いものの、マーヴィン&タミー・ネタの冒頭曲を始めとしてキャッチーな曲が並んでおり、すっと聴ける。Future, Birdman, Skip, Neno Calvinらが参加。なかでもMannie Freshが客演したニューオーリンズ・バウンス「MILF」がノレる(というか、リミックスを含めて20曲中4曲がこの曲だ)。 
▼ルイジアナ州バトンルージュのラッパー、Lil Boosieこと、Boosie Badazzによるコレクティヴ<The Bad Azz Music Syndicate>のコンピレーション的ミックステープ。50 Cent, Migosらが参加。    
▼元祖オートチューン・シンガー、T-Painによるミックステープ。Lil Wayne, OG Maco, K Camp, Audio Pushなどゲストは豪華なのだが、ヒップホップ色の強い内容で、コテコテのオートチューンR&Bを期待すると肩すかしを食らう。普通に"Thr33 Ringz"みたいなものが聴きたい。KK Holidayのラップが一番印象に残っている。



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Dreams / Jace of Two-9 *FREE DL 
I Made This Shit Before "U Guessed It" / OG Maco *FREE DL 
The 6th Man / Que *FREE DL 

▼アトランタのクルー、Two-9のJaceによるミックステープ。Ducko Mcfliが全曲プロデュース。ドレイクのような「Feel It」を始め、アトモスフェリックな沈んだサウンドを基調に、歌も交えて聴かせる。
▼アトランタのラッパー、OG Macoがヒット・シングル「U Guessed It」以前に作ったという5曲入りの音源集。Awful RecordsのArchibald Slimプロデュースが3曲とBrandon Thomasプロデュースが2曲で、いずれもアトランタのインディらしい暗さが良い。
▼アトランタのラッパー、Queによるミックステープ。未聴。



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Traffic Jamz / Scotty ATL *FREE DL 
ForeignMerican / Runway Richy *FREE DL 

▼FutureのオフィシャルDJ、DJ Escoがマリファナ所持の容疑で56日間ドバイの刑務所に拘束されていたことをテーマにしたFutureのミックステープ。プロデュースは808 mafiaのSouthsideとTarentino。
▼アトランタのラッパー、Scotty ATLのミックステープ。tDJ Burn One, B.o.B, Big K.R.I.T.など。
▼Killer MikeやB.o.B.の曲に客演してきたジョージア州ディケーターのラッパー、Runway Richyによるミックステープ。そのB.o.B.やScotty ATLが客演しているほか、7曲をFKiがプロデュースしている。      

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Weak After Next Reloaded / Adrian Marcel *FREE DL
Beats 2 Make Love 2 / Poo Bear *FREE DL
4 Play (Ep) / Bluff City *FREE DL
 

▼Raphael Saadiqのバックアップを受け"7 Days Of Weak"でデビュー。2014年の"Weak After Next"も傑作で、今年も既に"Fifty Shades of Adrian: Unplugged"(これは良くない)をリリースしているR&Bシンガー、Adrian Marcelの新作ミックステープ。2014年作と曲が半分くらい被っているのが謎だが、ドレイク「Girls Love Beyonce」のカヴァーを始め、内容は充実しているので未聴の方は聴いておきたい(前作でもいいけど)。
▼112, Usher, Drake, Chris Brownなどの作品にかかわりグラミー賞も獲得したR&Bシンガー、Poo Bearによるミックステープ。
▼アトランタのR&Bグループによるミックステープ(via にんじゃりGang Bang)。

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Hot Winter / Arµ-2 *nyp
MANILA ICE: VOL. 2 (THE ICE AGE) / V.A. *FREE DL
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▼日本人プロデューサー、Arµ-2のインスト・ヒップホップ・アルバム。エモーショナルなサンプルが燃えるように立ちのぼり、揺らめき、霞んで消えていく、ノスタルジックで情熱的な全10曲。本人によるアートワークもかっこいい。 
▼フィリピンのプロデューサー、EYEDRESSとその仲間たちによるミックステープ"MANILA ICE"の第二弾(第一弾はこちら)。Low Leafも一曲提供している。
Dirty Dirtさんで知った「フローラルの専門店」まさかの第二弾。と思ったけど、前にもこんなのあったし、本人はインフォメーション出していないようだし、フォロワーかもしれない。 
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【PICKUP】ケンドリック・ラマー『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は傑作だった~Kendrick Lamar "To Pimp A Butterfly" http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8104246.html To Pimp A Butterfly / Kendrick Lamar ケンドリック・ラマーの新作『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は大傑作!ということで、誤読や勘違いも多いとは思いますが、いろいろと書いてみました... summerbreeze1 2015-03-28T21:45:21+09:00 PICUP 640x640x1

To Pimp A Butterfly / Kendrick Lamar

ケンドリック・ラマーの新作『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は大傑作!ということで、誤読や勘違いも多いとは思いますが、いろいろと書いてみました。

追記:小林雅明さんがミュージック・マガジンで書かれていた記事が大変勉強になりました。このアルバムについてきちんと理解したい方はぜひお読みになってみてください。




▼ホワイトハウスとアンクル・サム

このアルバムは人種問題を正面から扱った作品である。札束とアルコールの瓶を持ってホワイトハウス前に詰め寄せた黒人の群集を「白黒」で写したアートワーク。ファンクとジャズを基調としたサウンド。悪しき奴隷制度からトレイヴォン・マーティン事件に至るまで、差別が生み出してきた悲劇に対する度重なる言及。ラマーは、ときに武装して白人に対抗したブラック・パンサーに触れながら、ときに暗殺者の名前を持つジャマイカのラッパーを客演に招きながら、あるいはスパイク・リーの映画やストレートエッジを貫いたハードコア・バンドのフガジを引き合いに出しながら、アンクル・サムに敢然と対峙している。

▼ズールー・ラヴ

My hair is nappy, my dick is big, my nose is round and wide

ラマーは自身のアフリカン・アメリカンとしてのルーツに目を向ける。"Zulu Love"の副題がつけられた「Complexion」ではズールー・ネイションのメンバーであり"黒いジェダイ"の異名をもつラプソディーをゲストに迎え(同曲にはジョージ・ルーカスの名前もある)、ネルソン・マンデラに敬意を捧げた「Mortal Man」ではアフロビートを武器に権力に立ち向かったフェラ・クティ「I No Get Eye for Back」のヒューストン・パーソンによる カヴァーをサンプリングしている。「The Blacker the Berry」ではマーカス・ガーヴェイの名前も登場する。ガーヴェイはアフリカ回帰運動を唱えた1920年代の指導家だが、「i」における「Black Stars comes and get me」というラインはそのガーヴェイの船舶会社ブラック・スター・ラインのことを指すのではないか。作品を通して頻出する「back home」という文句の行き先は直接的にはラマーの地元コンプトンだとは思うが、ブラック・スターが行けなかった彼らの故郷でもあるような気がしてくる。

▼40エーカーとラバ1頭

奴隷制度への言及も非常に多い。「King Kunta」は『ルーツ』でドラマ化もされた奴隷クンタ・キンテをキングと呼ぶ曲。「Complexion」でも逃亡に失敗して足の指を切断されたキンテを描いたと思しき「You know I'd go the distance, you know I'm ten toes down」というラインが登場する。「For Free?」や「Alright」では「40 acres and a mule」という言葉が使われている。この「40エーカーとラバ1頭」とは、スパイク・リーの映画制作会社の名前にもなっている、解放奴隷に与えられたわずかばかりの補償のことだ。そのほか、奴隷制~三角貿易の象徴であるコットン畑、奴隷主が女性奴隷をレイプして生まれた青い目と明るい肌を持つハウス・スレイヴ、そして私刑を正当化して「リンチ」という言葉の元になったとされているウィリアム・リンチなど、奴隷制時代のトピックがあちらこちらに散りばめられている。そういえば、アートワークにおいて目にバツ印をつけられた白人が群衆に踏みつけられていた。手にジャッジ・ガベルを持っているあの男はヴァージニア州の治安判事だったウィリアム・リンチだろうか? それともトレイヴォン・マーティン事件で無罪をくだした判事/陪審員だろうか?(そして右側で腕を上げている少年の手元のモザイクは...?) 


黒いベリーほどジュースは甘い
(追記:「ベリーよりも黒く、ジュースよりも甘い」と盛大に誤訳してました。大変失礼いたしました。ご指摘ありがとうございました。)

「The Blacker The Berry」ではさらに一歩踏み込んで人種差別について触れている。「The Blacker The Berry」はアフリカン・アメリカンに対する古い言い回しのようだが、ラマーが参照しているのは2パック「Keep Ya Head Up」冒頭のヴァース、あるいはハーレム・ルネッサンス時代の黒人作家ウォレス・サーマンによる著作『The Blacker the Berry: A Novel of Negro Life』だと思われる。同書は黒人同士の皮膚の黒さによる差別を扱った一冊。色の黒い父親に似て生まれたヒロインのエマ・ルーは、肌の明るいほかの少女たちと比べて困難な人生を送るのだが、そんな彼女に好意を寄せた男性がかける言葉が「The blacker the berry, the sweeter the juice.」なのである。黒いベリーほどジュースは甘い(追記:ここも上記誤訳を修正)。それは性的な意味も含んだ黒人女性に対する褒め言葉だが、このフレーズにはさらに続きがある。

The blacker the berry, the sweeter the juice.  
But too much black and it ain't no use.

"黒人"は一様ではない。性別、セクシュアリティ、経済力、年齢、宗教など、彼らはそれぞれが別の存在である。至極当たり前の話だが、それらの違いを暴力的に無化したのが奴隷制とその後の黒人差別であり、それによって作られた社会は黒人間での肌の色の優劣を生んだ。ラマー自身は「Complexion」で「Black as brown, hazelnut, cinnamon, black tea and it’s all beautiful to me」と"ブラック"の多様な美しさに触れているが、以前J・コールが「もしオバマがもっと黒い肌の色をしていたら、大統領にはなってなかった」と 発言して物議を醸したように、現在でも拭いきれない問題である。
 


▼俺のアソコはタダじゃない
 
また、「Complexion」ではフィールド・スレイヴとハウス・スレイヴについても言及されている。これもまた根深い問題だ。フィールド・スレイヴとはコットン畑で鞭を打たれながら働いていた奴隷、ハウス・スレイヴは家の中で仕えていた奴隷のこと。後者は主人の性的捌け口となった女性が多かったが、男性奴隷でも主人に気に入られれば畑での過酷な労働から解放されることがあった。「i」では『ジャンゴ 繋がれざる者』のサミュエル・L・ジャクソンの名前が出てくるが、あの映画でジャクソンが演じたのはまさにその役。主人におもねり、他の奴隷たちを見下すハウス・スレイヴである。

白人に媚を売り、白人社会に溶け込んでいくアンクル・トム。それは差別社会を生き抜く知恵であるとも言える。「This dick ain't free」と繰り返す「For Free?」のコメディアンのようなラップや「u」の後半で聴ける酔いどれ口調は、わざと黒人訛りの英語を話した黒人ミンストレル・ショーの役者よろしく、白人の持つ黒人のステレオタイプを演じているように聞こえる。それは戦略である。しかし、アフリカン・アメリカンのアーティストが自らのルーツとクロスオーバーな成功とを両立させるのは容易なことではない。一歩間違えれば白人社会に取り込まれ、セルアウトと批判されてしまう。

「The Blacker The Berry」でモチーフになっているハーレム・ルネッサンス自体がそうした問題を抱えたものであった。ハーレム・ルネッサンスは奴隷解放と大移動に伴う第一次黒人解放運動に支えられ、1920年代にニューヨークのハーレムで興った米国黒人初の文化運動のこと。同性愛文化としても重要な、カラフルなムーヴメントだったが、従来の南部的黒人ステレオタイプの払拭を望んだW.E.B.デュボイスなどの指導陣はエリート主義を標榜し(タレンテッド・テンス)、低所得者層や移民を中心に支持を受けていたガーヴェイと激しく対立していた。

また、運動のパトロンはカール・ヴァン・ヴェクテンなどの白人たち(ニグロタリアン)が中心であり、キャバレーやクラブの経営も白人によるものがほとんどだった。ハーレム一のクラブ、コットン・クラブもそう。その名の通り、白人客に"古き良き奴隷制時代"を楽しんでもらうことを意図したこの店では、南部のプランテーションを模した内装のなか、半裸のジョセフィン・ベイカーがバナナ・ダンスを踊っていた。ハーレム・ルネッサンスは1929年の大恐慌の影響を受けて失速していったと言われているが、最大の原因は本当に恐慌だったのだろうか?
 
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▼ジョージ・クリントンとファンク

そんな作品の冒頭曲「Wesley's Theory」に、宇宙を舞台に黒人問題を描き続けたジョージ・クリントンが参加しているのは非常に示唆的である。しかもクリントンは「Hit Me!」というJBの常套句とともに登場。ベースを弾くサンダーキャットのプレイはブーツィー的とは言えないものの、ユニゾンを多用したコーラス・パートのようなPファンクらしいサウンドを伴うことで、そのユニークなフレージングの向こうにブーツィーの姿が浮かんでくる。また、「i」のミュージック・ヴィデオでは冒頭で「One Nation Under A Groove」というフレーズが語られているほか、「King Kunte」では「We want the funk」というフレーズが繰り返されている。これはAhmadの同名曲のサンプリングではあるが、クリントンに敬意を表したものに違いない。オバマの名前が出るところで急激にスクリューするスロー・ファンク「Hood Politics」でもPファンク風のコーラスが聞こえてくる。

さらに同曲ではJB「The Payback」が、「Momma」ではザップ「Computer Love」がサンプリングされていたりもするのだが、大きくフィーチャーされているゲストといえば、アイズレー・ブラザーズ。ロナルド・アイズレーが「How Much a Dollar Cost」で客演しているほか、ミュージック・ヴィデオにロナルドが出演している「i」ではアイズレー・ブラザーズの「That Lady」がサンプリングされている。燃えあがるようなアーニーのギターで始まるこの曲で、アルバムのテンションは最高潮に達する。
 
▼西海岸オールスターによるジャズ

もうひとつ、ファンクと並んで本作のサウンドの軸になっているのがジャズだ。担い手はテラス・マーティン、ファレル・ウィリアムス、サウンウェイヴ、フライング・ロータス、ロバート・グラスパー、サンダーキャット、カマシ・ワシントン、Sa-Raのタズ・アーノルド、ジェームス・フォントルロイ、ロナルド・ブルーナーJrといったLAビート/ジャズ・シーンの中心人物たちである。

アヴィシャイ・コーエンのバンドにも在籍していたサム・バーシュが弾くクールな鍵盤に合わせてスヌープ・ドッグがゆらりと顔を出す「Institutionalized」。グラスパー、マーティン、1500 or Nothin'のラーランス・ドプソンによる音色豊かなキーボードの競演にサンダーキャットがポストGファンク的な軽やかなブギー感を加える「These Walls」。アブストラクトな音響のなか、ワシントンやマーティンのサックスが入り乱れるフリー・ジャズ的な「u」。オーガニックなスピリチュアル・ジャズ・チューン「For Sale?」。ナレッジの縒れたビートにヴォコーダーとキーボードが穏やかに舞う「Momma」。アフリカをテーマにしながらピート・ロックのスクラッチが耳をひく「Complexion」。ロナルド・ブルーナーの重いドラムスがシリアスなリリックを引き立てる「The Blacker The Berry」。R&Bやフュージョン、ヒップホップやビート・ミュージックが卓越した演奏力で溶け込む洗練された現代ジャズは本作のメイン・サウンドだ。Sonnymoonのアナ・ワイズ、レイラ・ハサウェイ、ビラル、SZA、プレストン・ハリスらによるコーラスも全編とても美しい。

その一方で、「For Free?」のダイナミックなジャズ・アンサンブルや「Momma」後半のアフロ・ファンク、「Institutionalized」におけるオールド・ジャズ/ブルース的な音色のクラリネットや「u」の後半で展開される夜更けのキャバレーのような猥雑な演奏など、全体のテーマに合わせた仕掛けも満載。細かなリリックと大きなテーマ、そして強力な演奏陣と華やかな客演陣によるサウンドが隙なく有機的に交わり、重層的な世界を構築している。



▼キャタピラーとコンプトン

現代ジャズの精鋭と音楽を武器に闘ってきたファンク・レジェンドたちと作り上げた硬派なヒップホップ・アルバム。"To Pimp A Butterfly"をひとことで言えばそうなるが、ラマーはここにもうひとつ(といってもそれこそがメイン・テーマになるわけだが)視点を挟んでいる。その視点とはタイトルの“ピンプされるバタフライ”である。

タイトルが意味するところは、最後の「Mortal Man」で読まれる、親友がラマーの考えを描写してくれたという詩によってすべてが説明されている。つまり、バタフライとは世間が称賛する成功者のことであり、疎まれる対象である大多数のキャタピラー=芋虫が持つ「才能、思慮、美を代表する」存在のこと。芋虫たちは「cocoon」に「institutionalize」されて食べることと消費することのみを課された「a prisoner to the streets」であり、「these walls」に「trapped」されたことによりかつての思想を失った存在である(ちなみに、コクーンという単語はジョージ・クリントンのヴァースにも登場する)。

キャタピラーは黒人全体、コクーン(繭)は白人社会を指すものだが、ラマーが生まれ育ったコンプトンはその象徴的な場所であり、彼にとっての最も身近な現実である(「Hood Politics」では若くして亡くなった旧友の名前を出し、「i」のミュージック・ヴィデオでは家庭内暴力やドラッグに蝕まれた街の様子を描いている)。コンプトンはアメリカで最も犯罪率が高く、貧困層の多い地区のひとつだ。そのマッド・シティ=コンプトンに生まれた若者たちは、その環境で生き抜くためにさまざまな術を覚えていく。それはときに犯罪に手を染めることであり、ときに暴力で武装することであり、ときにバタフライをピンプすることでもある。もし俺が大統領だったら――「Institutionalized」でラマーは語っている。「母親の家賃を払って、仲間たちを解放し、シヴォレーのドアを防弾仕様にする」。そして執拗に繰り返す。「ズーム、ズーム、ズーム、ズーム、ズーム、ズーム」。彼らをよくみろ、と。

▼バタフライとニュー・スレイヴ

そのコクーンから脱皮して飛び立ったのがバタフライなわけだが、しかし彼らもまた決して自由であるとは限らない。彼らをピンプする存在がいるからである。ピンプとは売春婦を管理・斡旋する"ポン引き"のことを指すが(『ピンプ』を読もう)、それが転じて搾取するという意味、あるいは成功をおさめた人物のことを揶揄するスラングとしても使われている。つまり、このタイトルは、制度やシステムに搾取される成功者のことを意味している。金儲けのために音楽を作るエンターテインメント産業、税金を取り立てる国家、そして本来味方であるはずのキャタピラーたちでさえも、壁のなかにトラップされたことで思考が制限され、バタフライの美しさを自分の利益にしようとすることに加担している。

(脱税で国家からスナイプされたウェズリー・スナイプスはもちろん、マーカス・ガーヴェイへの言及も、もしかしたらこのテーマ全体に関連するものなのかもしれない。というのも、ガーヴェイのアフリカ回帰運動が頓挫したのは、身内である黒人解放運動の一部指導者からの批判と、でっち上げともいわれた郵便詐欺容疑での逮捕・投獄だった。) 

この場合、バタフライはキャタピラーとはまた異なった壁に囚われているとも言えるかもしれない。同じようなことは、カニエ・ウェストも"Yeezus"収録の「New Slave」で言っていた。かつては「店のものに触るな」という人種差別があったが、いまでは「黒人はみな同じものをほしがる」のだとベントレーやダイアモンドといった高価なものばかり買わせようとしてくる。これは"リッチ・ニガ・レイシズム"、ニュー・スレイヴだ、と。

カニエが「New Slave」と表現したリッチ・ニガ・レイシズムは、ラマーがいうところの"To Pimp A Butterfly"だ。
「Wesley's Theory」にはレーベルと契約した際にキャデラックやプラチナといった派手なものを買おうとしたというエピソードが述べられている。馬鹿なまねをしそうになった、あれはCIAからつながるストラップだったんだと続けて言っているが、ラマーのような信念の持ち主でさえもこの新しい奴隷を生み出す差別構造から逃れることは困難なことなのだ。奴隷制時代から現在まで、さまざまにかたちを変えて存在し続けてきた抑圧のシステムは、そこにいる本人がそうだとは気づかないくらいに周到に、複雑に現実に編みこまれている。

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▼ラマーの詩と2パックとの会話

では、そうならないためにはどうすればいいのか。ルーツを自覚し、アイデンティティを保ち続けることである。アフリカ、奴隷制時代、公民権運動、コンプトン。自分はどこから来て、誰に囲まれて育ち、何を目指しているのか。ラマーはこのアルバムで「I remember you was conflicted, misusing your influence」というフレーズを何度も何度も繰り返している。そのフレーズは曲が進むごとに少しずつ長くなっていき、「Mortal Man」に至って長い詩のようなかたちになる。そして、その詩の後には2パックのホログラムならぬインタヴュー音源との会話が収録されている。影響力を使い誤らないこと。貧しさに目を向けること。差別社会に立ち向かうこと。仲間同士での無駄な傷つけあいはやめること。誰に管理されるでもなく自分自身で何かをやりとげること。ラマーの詩と2パックとの会話の内容は、そのままこのアルバムの各曲のテーマになっている。

▼エブリ・ニガー・イズ・ア・スター

詩を読み、2パックとの会話を終えたラマーは、最後にもうひとつだけと言って、バタフライとキャタピラーの詩を朗読する。先に述べたようなことが書かれているのだが、その詩を締める一節はおそらくラマーが本作を通じて最も言いたかったことである。

Although the butterfly and caterpillar are completely different, 
they are one and the same.

クンタ・キンテ、ナット・ターナー、フェラ・クティ、ジョージ・クリントン、ジェイムス・ブラウン、アイズレー・ブラザーズ、ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、マイケル・ジャクソン、スパイク・リー、デンゼル・ワシントン、マイケル・ジョーダン、ディケンベ・ムトンボ、リチャード・プライヤー、ウェズリー・スナイプス、2パック。そしてケンドリック・ラマー。このアルバムに登場する数々のバタフライたちもかつてはキャタピラーだった。そして、キャタピラーはみなバタフライになる可能性を持っているのだ、と。

しかし、最後の最後でようやく明らかにされるこの主張は、実は作品のなかで既にかなりわかりやすく提示されている。そう、このアルバムを再生してまず初めに聞こえてくる言葉――「エブリ・ニガー・イズ・ア・スター」だ。ぜひ一度アルバムをリピート機能で聴いてもらいたい。バタフライとキャタピラーはそもそも同じものなのだという詩をラマーが読み終えて、このポジティヴなフレーズが聞こえてくる瞬間。その美しさにきっと鳥肌が立つはずだ。




(追記)
ラマーのラップが全編最高にかっこいい!ということを書こうと思って忘れてしまった...... 
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【DOWNLOAD】今週のダウンロード~Tinashe"Amethyst"/Professor Wouassa"Grow Yes Yes!"/Kings"Kings"/Javi Santiago"Year Of The Horse"/Low Leaf"Diwata Mantraz vol. I" ほか http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8098726.html 1週間くらいの単位で注目のネット音源をまとめていく定期更新です。今週はケンドリック・ラマーと寺尾紗穂ばかり聴いてました。今週の一枚Amethyst / Tinashe *FREE DL昨年"Aquarius"でデビューしたR&Bシンガー、Tinasheの4枚目となる新作ミックステープ。冒頭「Dreams Are R... summerbreeze1 2015-03-22T16:10:20+09:00 DOWNLOAD



今週の一枚


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Amethyst / Tinashe *FREE DL

昨年"Aquarius"でデビューしたR&Bシンガー、Tinasheの4枚目となる新作ミックステープ。冒頭「Dreams Are Real」やRyan Hemsworthによる「Wrong」など、これまでのティナーシェイらしい、アトモスフェリックな音響が美しいR&Bがある一方、「Wanderer」やIamsu!が客演&プロデュースする「Worth It」ではGファンク~ブギーなベースがフィーチャーされており、すごく新鮮。そういえばIamsu!がプロデュースするRochelle Jordan「Playa 4 Life」も良い出来だったし、下火になってきているアンビエントR&Bの活路はこの一見対照的な組み合わせにあるのかもしれない。ハイライトは最後の「Just the Way I Like You」。ストロボのようなシンセを核に組み立てられたポリリズミックなビート、上下左右に散りばめられたエレキ・ギターのオブリ、そしてすべてを包み込むティナーシェイのヴォーカルが織りなす立体的なサウンドに吸い込まれる。






今週のもう二枚

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Grow Yes Yes ! / Professor Wouassa 
Kings / Kings


▼スイスのアフロビート・バンド、Professor Wouassaの新作。2011年の"Dangerous Koko!"Chico Mannが参加していて知ったバンドなのだけれど、今回は何とSeun KutiEbo Taylorが参加。方やFela Kutiを父に持つナイジェリアのスター、方や50年代から活動するガーナのレジェンド。アフリカ音楽ファンには嬉しい一枚だ。

▼DJ HarrisonことDevonne HarrisがReggie Paceと主宰するレーベル<Jellowstone Records>からリリースされた、Kelli Strawbridgeとデヴォン・ハリスのコラボ・プロジェクト。全編生演奏、バンド形式の作品で、粗い音質の80年代風ブギー・ファンクはまるで<PPU>が発掘してきたかのよう。怒られることを覚悟して言ってみれば、裏"Tuxedo"みたいな一枚だ。ちなみにソウル・バラード「SWEET SERENADE」ではすべての楽器をハリスが演奏しているのだけれど、これがめちゃめちゃSly Stoneなプレイで、DJ Harrison名義の"SLYISH"を思い出す。なお、ハリスはローファイなこのバンドとは別にシャープなジャズ・ファンク・バンドButcher Brownなど、さまざまなプロジェクトを同時進行中。いま最も注目すべきひとりと言ってもいいかもしれない。






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Year Of The Horse (EP) / Javi Santiago 
The Moon Goddess / Tamara Renée *nyp
One Idea • One Draft • One Loop / Chester Watson *FREE DL


▼ブルックリンの鍵盤奏者/ビートメイカー、Javi Santiagoによる5曲入りEP。ローズやピアノに、コズミックなエレクトロニクスがスタイリッシュに絡むヒップホップ世代のジャズ・サウンドは、同じブルックリンの(U)nityやLAのグラスパー周りなどと共振するところがある。上のKingsでドラムを叩いているCorey Fonvilleが参加。
▼そのJavi SantiagoのEPでヴォーカルとしてクレジットされていた女性シンガー、Tamara Renéeの2014年作。Javi Santiagoがプロデュースを担当しており、スピリチュアル・ジャズ/ネオソウルなヴォーカル作品になっている。
▼17歳のプロデューサー、Chester Watsonによる2013年作にもTamara Renéeが参加してた。Flying Lotusのフリー・アルバム"Ideas+drafts+loops"収録曲を使った全3曲。



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Diwata Mantraz vol. I / Low Leaf *nyp
SLIM K PRESENTS BROKE & BAROQUE: CHOPPED NOT SLOPPED / chargaux *FREE DL
Purple Skies and Blue Rain / Lorine Chia *FREE DL

▼LAのハープ奏者/シンガー・ソングライター、Low Leafによる新曲。彼女のルーツでもあるフィリピンの精霊、ディワータをテーマにした“マントラ”で、20分以上に渡り、ハープ・ソロからスピリチュアルなビートものまでを幻想的に行き来する。ロウ・リーフが参加したフィリピンのビートメイカー、Pasta Grooveの"Kometa"と併せて聴きたい。
▼ヴァイオリン奏者のMargaux Whitneyと、ヴィオラ奏者のJasmin "Charly" Charlesによるデュオ、Chargauxの2014年作"BROKE & BAROQUE"をSLIM Kがチョップト&スクリュード化。オリジナルはチェンバー・ポップなので、数あるC&Sでもユニークな聴き心地。
▼クリーヴランドのR&Bシンガー、Lorine Chiaの未発表曲集。未発表曲集だけれど良い曲が揃ってる。



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North Highlands / North Highlands 
Vanished / Wallace Costa *nyp
Silencia / Ceumar *FREE DL

▼ブルックリンの5人組バンド、North Highlandsによる2枚目。女性ヴォーカルがフロントを務めるドリーム・ポップはTwin Sisterに通じるところもあり、2011年の"Wild One"のころから好きなのだが、このアルバムで活動休止するかもしれないとのこと。
▼以前2014年作を載せた、ミナスジェライスの男性シンガー・ソングライター、Wallace Costaの2015年新作。サイケデリックなエフェクトで奥行きを持たせたアシッド・フォーク。
▼サンパウロの女性シンガー・ソングライター、Ceumarの2014年作。



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A Guide to the Birdsong of South America / Rhythm and Roots 
Presente / Trupe Chá De Boldo *FREE DL 
Somos Todos Latinos / V.A. *FREE DL

▼南米の野鳥保護を目的としたベネフィット・コンピレーション。収録曲はすべて鳥の鳴き声を使用しているという素晴らしい企画で、アートワークもとても可愛らしい。デジタル音源とLPで迷っていたら、バンドキャンプにポストカードのセットがあったので購入したのだけれど、これがポストカードのみの販売で、音源はついてこず。それ以上お金を出せなかったので、ポストカードが送られてくるのを待ってる。
▼Tom Zéの2014年作"Vira Lata na Via Láctea"にCaetano VelosoやMilton Nascimentoらとともに参加していたサンパウロの大所帯バンド、Trupe Chá De Boldoの2015年新作。ポップで賑やかなサイケ・ロックを基調に、ホーン・セクションによるジャズ、ファンク、クレズマー、ダブ/レゲエなどの要素を雑食的に取り入れたハイブリッドな一枚。面白い人たちだとは思うが、この音数の多さはちょっと疲れる。このアルバムのほか、過去作もすべてフリー・ダウンロード。
<Scream&Yell>が企画した「ラテン」をテーマにしたコンピレーション。南米各国から16組のアーティストを収録。詳細はこちら



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"Cloud House" (Mixtape) / Lee Ferris *FREE DL
Dolo 3 / Legacy (New Boyz) *FREE DL
Catch the Throne 2 / V.A. *FREE DL

▼ベイエリアのラッパー、Lee Ferrisによるデビュー・ミックステープ。IamSu!, Taylor GangのRicky P, YP On The Beatらをプロデュースに迎え、スムースなGファンクからHBK Gang風のバウンシーなものまでゆるりと聴かせる。11曲収録だが、2曲はDL制限がかかっているのでDLできない。
New BoysのLegacyによる昨年の"Dolo x II"に続くミックステープ。その前作にも収録されていた「Understand」のTyga客演ヴァージョンほか、スロウな曲を中心にした全13曲。
▼テレビ・ドラマ・シリーズ"Game of Thrones"で使われている音楽をサンプリングした楽曲を集めたコンピレーションの第二弾。Big Boi, Common, Kilo Kishらが参加した第一弾同様、Snoop Dogg, Method Man, Ty Dolla $ign, Talib Kweli, Estelle, Melanie Fionaなどなど、ヒップホップやR&Bを中心に良いメンツが揃っているものの、暴力描写や性的描写が見所のひとつであるという同ドラマの音楽は重厚かつ陰鬱なものであり、聴いていると具合が悪くなりそう。全然よくない。



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Community Service EP / Childish Major & Matik Estrada *FREE DL
Mayalino EP / Mayalino *FREE DL
SXSW I Love Texas / Chevy Woods *FREE DL


▼Future, Two9, Wiz Khalifa, Rome Fortuneなどのプロデュースで知られるアトランタのプロデューサー、Childish Majorが同郷のMC、Matik Estradaと組んだフリーEP。Big K.R.I.T., Curtis Williams, Two-9のJace, Marian Merebaらが客演。
▼ヒューストンのラッパー、Mayalinoのミックステープ。Pusha T, Scarfaceらが客演。
▼先日"Gangland 3"を出したばかりのTaylor GangのChevy Woodsが、SXSWに合わせてリリースしたテキサス・トリビュートなミックステープ。



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PoegaNasia EP / DiSKOMARGAUX, ScaBbeatz
 
Who's Gonna Get F​*​*​*​*​* First? / Father
SICK / Lord Narf


▼cariosとの"SOLARIS"食品まつり a.k.a. Foodmanとの絡みなどで知られる東京の女性ラッパー、DiSKOMARGAUX(ディスコマーゴ)による新作EP。ScaBbeatzによるノスタルジックなトラックに、独特のフロウでファジーに溶け込んでいく。
▼アトランタの<Awful Records>に所属するラッパー/プロデューサー、Fatherによる新作。いつも通りの脱力した奇怪なラップ作品だが、まだ買ってない(12ドルする)。
▼やはり<Awful Records>のメンバーである女性ラッパー、Lord Narfによるデビュー・アルバム。ETHEREAL, Slug Christ, Archibald Slimといった<Awful Records>の面々のほか、同じアトランタはNRKのTyler Major、Kilo Kishなどを手掛けるCaleb Stoneなどが参加。ダークでダーティなサウンドはこの人たちらしいものだが、いまひとつキャッチーさに欠け、まだ買ってない。



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Love Is King Compilation / Soulection *FREE DL
'Boogieman' EP / Infamous Boogieman 
Places in Time / AX *FREE DL

▼LAの人気レーベル<Soulection>がサウンドクラウドのフォロワー20万人突破を記念して編んだ、<Soulection>オールスターたちによるSadeインスパイア・コンピレーション。<Soulection>はこのほかにカタログをすべてフリー・ダウンロードにする、というキャンペーンも行った(現在は終了)。
▼ブルックリンのプロデューサー、Infamous Boogiemanによる4曲入りEP。ソリッドな音色とミニマルな構成がクールなファンク/ハウス作品。
▼<Mishka>の最新リリースは、イギリスはノーサンプトンシャーのプロデューサー、AX。「世界」をテーマにしたインスト・コンピレーション"Jetlag"にも参加していた人で、これもインスト。「Sleep easier tonight」という文句がついたアンビエントな全9曲だが、ウェットなメロディー・センスはいささかしつこく、眠りには適していなさそう。



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Breakfast / Gucci Mane
Lunch / Gucci Mane
Dinner / Gucci Mane


▼買ってないのだけれど、Gucci Maneが朝昼晩の食事をテーマにした作品を3枚同時リリースしたので載せておきたい。Young Scooter, I LOVE MAKONNEN, Verse Simmons, Rich The Kid, Quavo, Waka Flocka, Trinidad Jame$らが参加。  ]]>
【DOWNLOAD】今週のダウンロード~Natália Matos/Chloe Martini"Private Joy EP"/Fingazz"Classics 3"/YlangYlang"Gradients EP"/Potatohead People"Big Luxury"ほか http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8092556.html 1週間くらいの単位で注目のネット音源をまとめていく定期更新です。今週の一枚Natália Matos / Natália Matos *FREE DL可ブラジル北部の港町ベレンの出身で、現在はサンパウロを拠点にする女性シンガー、Natália Matosによる2014年作。プロデュースを務める打楽器奏者... summerbreeze1 2015-03-15T20:43:55+09:00 DOWNLOAD



今週の一枚

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Natália Matos / Natália Matos *FREE DL可

ブラジル北部の港町ベレンの出身で、現在はサンパウロを拠点にする女性シンガー、Natália Matosによる2014年作。プロデュースを務める打楽器奏者のGuilherme KastrupTribalistasArnaldo Antunes、以前このブログでも取り上げたRômulo FróesやフロエスとPasso Tortoを組むKiko Dinucciといった気鋭の作曲家/プレイヤーを揃え、エクスペリメンタルな仕掛けが満載の、しかし軽やかなトロピカル・ミュージックを聴かせる。複数のギターが絡み合ってスウィングする「Beber Você」の歪んだベース、へヴィなベースが肝の「Maria do Pará」でのIva Rotheとのひらひらとしたデュエット、アコースティック・バラード「Um amor de morrer」を徐々に包み込んでいく幻想的な音響。数々の先鋭的なアイディアがナタリアの可憐さを際立て、ポップスとしての完成度を大きく高めている。お気に入りは10曲目の「Este pranto é meu」。冒頭から遊び心溢れたフレーズを繰り出すギターを始め、バタバタとしたドラムスの祝祭感やフルートの重奏がもたらすカラフルな色合いなど、どこを切ってもキュートな名曲で、聴くたびに心が躍る。






今週のもう二枚

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Private Joy - EP / Chloe Martini 
Classics 3 / Fingazz 

▼ワルシャワ在住、22歳のポーランド人女性プロデューサー、Chloe Martiniによる4曲入りEP。ブラコン感のあるドラマティックなR&Bバラード「Get Enough」、ブギーなディスコ・ファンクにトークボックスがのる「Volatile Dreams」など、80年代の黒人音楽を今風のプロダクションを用いてリッチなアーバン・ミュージックとして提示している。AlyssShae JacobsAztekaPeter Lyonsといった各曲に招かれたゲストたちは知らない名前も多いのだけれど、雰囲気たっぷりなAlyssを始め、全員素晴らしい。

▼出ていることを知らなかったFingazzの2014年作。名曲をトークボックスでカヴァーする"Classics For The O.G.s"シリーズの第三弾で、MJ, Luther Vandross, Guy, Jodeci, Evelyn Champagne King, Usherといった80~90年代のR&Bヒット曲が、コクのある濃厚なエフェクト・ヴォイスで次々と歌われていく。全曲最高!なのだけれど、特に面白いのは80年代もののカヴァー。以前Toro Y MoiがカヴァーしていたAlexander O'Neal & Cherrelle「Saturday Love」を始めとして、Tuxedoのデビュー作で再び盛り上がりをみせているブギー/ディスコのリヴァイヴァルと共振するだけでなく、Gファンクやモダン・ファンクを含むこの手の音楽の系譜が見渡しやすくなる内容ともいえ、TuxedoのリスナーからSugar's Campaignのファンまで、広くお勧めしたい。それにしてもこの声で歌われるRufus「Tell Me Something Good」はますますスライっぽい。






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Boomerang EP / Diamond Ortiz 
Peace & Phunk / Dogg Master
Hairy Situations / Funky Brother Illwig *nyp 

▼XL Middletonが主宰するGファンク/モダン・ファンクのレーベル<MoFunk Records>からリリースされたDiamond Ortizの新作EP。
▼フランスのGファンカー、Dogg Masterによる新作。上のFingazzが参加した「Funk U Betta」やP-Funk風のジャム「Old School Jam」など相変わらずの内容で、満足できる。
▼ニューメキシコ州サンタフェの謎めいたファンカー、Funky Brother Illwigなる人物のアルバム。B級ファンクなサウンドはもちろん、全曲「髪」がテーマになっているという意図不明さからもアンダーグラウンドな雰囲気がぷんぷん漂う。なかなかに強烈だ。



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Gradients EP / YlangYlang
Am I being overdramatic? / YlangYlang *FREE DL
RELAXIN’ with Lolina / Lolina (Inga Copeland)


▼モントリオールの女流シンセ奏者、Catherine Debardこと、YlangYlangによる2015年新作EPと昨年リリースのフリー・アルバム。残響を滲ませて虚ろに漂うシンセと淡いヴォーカル、そして遠くからほのかに聞こえてくるフィールド・レコーディングの音がファジーに混ざり合う幻想的な世界が美しい。暗すぎないのがいい。
▼元Hype Williamsの才媛、Inga CopelandがLolina名義でリリースしたEP。これから聴く。



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Big Luxury / Potatohead People
How I (Rhythm Love Affair) / Mo Kolours *nyp
Tea Time Favourites / Thor Rixon *nyp


▼ヴァンクーヴァーのNick WisdomとモントリオールのAstroLogicalによるプロダクション・デュオ、Potatohead Peopleの新作。艶のある音色と高級感のあるプロダクションが魅力の人たちで、Illa JMoka Onlyといったゲストとともに、完成度の高いネオソウルやジャジーなヒップホップを聴かせるのだが、それらとは少し毛色の違う「Blue Charms」が特に良い。この曲の生演奏とエレクトロニクスが溶け合うプログレッシヴなジャズ感覚は<Brainfeeder>的とでもいえるものであり、メルボルンのKriksやLAのThe Breathing Effectといった似たような作風の音楽家と併せ、注視していきたい。
▼モーリシャスにルーツを持つイギリスのビートメイカーによる5曲入りEP。パーカッションや非西欧的な楽器の響きを軸にしたトロピカルなベース・ミュージックだが、音数も起伏も少ないサウンドは、静かというよりも簡素。この人を知った2013年のEPからあった傾向だけれど、このEPはちょっと淡白すぎる。
▼南アフリカのプロデューサー、Thor Rixonによる2014年リリースの2枚目。抜けの良いエレクトロニクス使いが爽やかな、陽性のシンガー・ソングライター作品で、ほんのり薫るトロピカル風味が心地好い。5曲目に客演しているUmliloは南アのゲイ・ラッパーで、この人はこの人で別方向から注目してる。



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loloU / rome fortune + ceej *FREE DL 
The Legend of Black Moses / Sa-Roc *FREE DL
Street Gospel 2 / Young Money Yawn *FREE DL

▼今年はすでにOG Macoとのコラボ・ミックステープ"Yep"をリリースしているRome Fortuneが、今度はTwo-9のceejとコラボ。アトランタ期待の若手ラッパー同士の組み合わせだが、"Yep"や彼らのソロ/クルー作品と比べるとあっさりとしたトラックが多く、少々拍子抜けするところも。ただし、そんななか2曲に客演しているiLoveMakonnenの存在感は相変わらず。よれよれのヴォーカルに酔いしれる。
▼アトランタの女性ラッパー、Sa-Rocによるミックステープ。黒いモーゼたちというタイトル通り(元祖はこの人)、道を切り開いてきた先達ラッパーの楽曲をビートジャックした全21曲。
▼ヴァージニアのラッパー、Young Money Yawnのミックステープ。Pusha T, Juicy J, Young Dolph, A$AP TyYらが客演。Pusha Tとの「S/O To Papi」がおもしろい。



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Hours Spent Loving You / SPZRKT & Sango *nyp
Scratchgod / Ruckazoid *FREE DL
Harmony In Free Form - EP / Elusive

▼Xavier AdamsことSPZRKTと、<SOULECTION>の人気プロデューサー、Sangoによるコラボ・ミックステープ。SangoのアトモスフェリックなサウンドとSPZRKTの穏やかな歌声との相性は良く、するすると心地好く聴ける。ハイライトは最後の「JMK」。高揚感を演出するゴスペル・クワイアの早回しが胸に迫る。
▼DJ ShadowやHudson Mohawkの作品に客演していたサンフランシスコのプロデューサー/シンガー、RuckazoidによるEP。3曲とコンパクトな作品だが、めくるめくカラフルなスペース・ジャムは聴きどころが多い。「Love Me Love Me Love Me」で披露するヴォーカルもいい。
▼Potatohead Peopleのところで触れたThe Breathing Effectのリリース元でもある<Alpha Pup Records>から出た、LAのビートメイカー、Elusiveのアルバム。やはりFlying Lotusフォロワー的な、端正でフュージョン感のあるサウンドだ。



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/remix2 : Música Pavê / V.A. *FREE DL
invento / Juliana Cortes *FREE DL
family jams vol. 2 / rap vacation


▼ブラジルのサイト、Música Pavêが企画したリミックス・アルバム。詳細はよくわからないのだけれど、Fernando Temporãoが参加しており、彼がリミックスした1曲目、彼の曲をSeltonがリミックスした4曲目がとてもいい。
▼ブラジルはクリティーバの女性シンガー、Juliana Cortesによる2013年作。ジャズ色の強い一枚。
▼Mndsgn.とAhwleeのスプリット・クリスマス・アルバムをリリースしていたLAのレーベル?<Rap Vacation>からの新作コンピレーション。リラックスしたムードのトロピカル・ビート集で、流して聴くのにもってこい。



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Rob Jacobs / Rob Jacobs
OCEAN BLOOD / KILLER WHALE *nyp
Carnaval Dos Bichos / Madame Rrose Sélavy *nyp


▼シカゴのシンガー・ソングライター/マルチ奏者、Rob Jacobsによる2013年作の<International Anthem>からの再リリース盤。ブルース、ジャズ、ロック、さらにはアラブやアジアの音楽などをサイケデリックな感覚でつなぎ合わせたストレンジなフォーク・アルバム。
▼サンフランシスコのThomas Johnsonによるソロ・プロジェクト、KILLER WHALEによる新作。Bon Iverが好きな人のようで、言われてみれば確かに近いところはあるものの、「I Don't Care What Day It Is」のルーズでサイケな雰囲気はMac DemarcoやTravis Bretzerなんかにも似ている(彼らの方がいいけれど)。
▼ブラジルはベロオリゾンテのエクスペリメンタルなバンドの9枚目。アフロなギターと音のはずれたトランペット、呪術的なヴォーカルとローファイな音質が妖しげなムードを醸す、トライバル・パンクとでもいうようなサウンドだ。



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Walking Around Pools / PJ *stream
Be You / Ashley DuBose *FREE DL
Promise EP [ZLEP​-​18] / KiWi *nyp

▼<Atlantic Records>と契約したLAのParis Jonesこと、PJのソロ・デビューEP。Lupe Fiasco作品への客演のほか、B.o.B「Not For Long」やChris Brown and Tyga「B*tches N Marijuana」、Meek Mill「I Don’t Know」などのライターも務めてきた人で、Hit-Boyをフィーチャーした冒頭曲を始め、どの曲もクオリティが高い。まだ日本からは買えないのだけれど、要注目ということで載せておこう。
▼ミネアポリス~セントポールの女性R&Bシンガー、Ashley DuBoseの新作。
▼Meishi Smileが主宰するレーベル<ZOOMLENS>からリリースされた、AZUpubschoolCOR!Sによる日本人デュオ、KiWiのEP。



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DYSTOPIA FM / WATI HERU X KASHAKA *stream
Raw Dope 2 / Bryant Dope *FREE DL

FROSTBITE: THE REMIXES / ♡kitty♡ *nyp 

▼ブルックリンのラッパー、WATI HERUとプロデューサーのKASHAKAによるコラボ・アルバム。これもいまのところ購入もDLもできないのだけれど、ダークでフリーキー、かつ抑制のきいたサウンドが非常にクール。注目していきたい。
▼クイーンズのラッパー、Bryant Dopeによるミックステープ。
▼NYのゆるふわ女子ラッパー、kittyが昨年リリースした"FROSTBITE"のリミックス版。

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【DOWNLOAD】今週のダウンロード~Genevieve Artadi"genevieve lalala"/D.R.A.M."#1EpicEp"/Gabriel Nascimbeni"Cidade dos Pescadores"/India Shawn & James Fauntleroy"Outer Limits"ほか http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/8083217.html 1週間くらいの単位で注目のネット音源をまとめていく定期更新です。今週の一枚genevieve lalala / Genevieve Artadi *nyp以前ライナーノーツを書かせてもらったLouis ColeとのKNOWERやFAME CULT、あるいはPollynなどで活躍するLAの女性シンガー・ソングライター、Genevieve A... summerbreeze1 2015-03-08T20:03:38+09:00 DOWNLOAD



今週の一枚

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genevieve lalala / Genevieve Artadi *nyp

以前ライナーノーツを書かせてもらったLouis ColeとのKNOWERFAME CULT、あるいはPollynなどで活躍するLAの女性シンガー・ソングライター、Genevieve Artadiによるソロ・デビュー・アルバム。「Lose-Lose」や「Animal」といった前のめりのエレポップがある一方、「Winter Song」や「Invisible」など、エレガントな和音の組み合わせとシックな音響に重点を置いたバラードもあり、それらの曲の気高い鳴りと彼女たちの音楽的バックグラウンドの豊潤さに改めてため息が出る。「Bridges」でドラムを叩くルイス・コールや「Whatever Whatever」で美しくコーラスを重ねるAya Toyoshimaなど、ゲストも効果的。ルイス・コールのソロ作が好きな方であれば間違いなく気に入ると思う。






今週のもう二枚

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#1EpicEp / D.R.A.M. 
Cidade dos Pescadores / Gabriel Nascimbeni *FREE DL

▼ヴァージニア州ハンプトン出身のラッパー、D.R.A.M.のデビュー・アルバム。何といっても「Cha Cha」が最高! チープな音色のラテン音楽のサンプリングに『マリオ』のコイン獲得音が鳴るのんびりとした前半から、多幸感溢れる後半のダンス・パートへ。観るたびに笑顔になってしまう楽しいMVやD.R.A.M.のとぼけたキャラクター含め、愛すべき一曲。そのポジティヴさに何度も繰り返し聴きたくなる。メイン・プロデューサーはGabe Niles
▼サンパウロのシンガー・ソングライター、Gabriel Nascimbeniによる2014年作。Antonio LoureiroRicardo HerzCrioloやMarcelo Dworecki(Bixiga 70)といった腕利きのプレイヤーたちとともに、室内楽的優雅さとオルタナティヴな志向が交差するユニークなサウンドを聴かせる。






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Jump Off A Building (EP) Mixtape / Reese *FREE DL
Migo Lingo / Migos *FREE DL

Two-9のメンバーでもあったアトランタのラッパー、Reeseの5曲入りミックステープ。808 Mafiaが全曲プロデュース。Rich Homie Quan, Kari Fauxらが客演。OG MacoとKey!というアトランタの奇才ふたりに加え、OF所属のハードコア・バンド、TrashTalkが参加した「Fight Club」が混沌としていて強烈だ。
▼デビュー・アルバム"Y.R.N.: The Album"を控えているアトランタのラップ・トリオ、Migosが<YRN The Label>/<Quality Control Music>のコンピレーション的ミックステープをリリース。Bobby Shmurda, Rich Homie Quan, Johnny Cinco, Domingo & Mango Foo, Rich the Kid, Skippa Da Flippaなどが参加。
▼そのQCのメンバーでもあるJose Quapoによるミックステープ。


  
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Maxo 187 / Maxo Kream *FREE DL
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Drug Dealer Music: Part One / Eddy Baker *FREE DL

▼ヒューストンのラッパー、Maxo Kreamのミックステープ。Joey Bada$$, Le$, The Sauce Twinz, Fatherらが客演。バッダスとの「1998」を始め、渦巻く闇をチョップト&スクリュードが増幅する、ダークなサウンドが展開されている。
<Mello Music Group>所属のラッパー、Stik Figaによる6曲入りEP。プロデュースは全曲とLeonard Dstroy
▼以前はRaider Klan周辺で活動し、いまはHEALTHY BOYZのメンバーだという、Eddy Bakerによる今年2枚目のミックステープ。かつてコラボ・ミックステープを出したPurpdoggらがプロデュース。
 

 
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Outer Limits / India Shawn and James Fauntleroy
The Miner’s Canary / Akua Naru 
Amor Sincero / Gab Mathias *FREE DL

▼Etherealが<Awful Records>結成と前後してリリースした"Car Therapy."SUPERBUDDAH(Fatherも参加)でもフィーチャーされていたアトランタの女性シンガー、India ShawnとCocain 80sのJames Fauntleroyによるコラボ・アルバム。「Stay Classy San Diego」のダメなクロスオーバーぶりには膝から崩れ落ちざるをえないが、60年代のスティーヴィ・ワンダーが水中で歌っているような「Who Cares」やスムースなミッド・ダンサー「Floating Away」など、独特なエフェクトやヴォーカル・アレンジが非常に面白く、クラシカルな要素の取り込み方もこなれている。個人的に思っていたジェームス・ファンテルロイの好きなところと苦手なところが両方出た印象。ロック的なものはもういいんじゃないか。
▼コネチカット州出身、現在はドイツ在住の女性シンガー/ラッパー、Akua Naruの2015年新作。Tony AllenやBlitz The Ambassadorらと共演経験があり、昨年リリースされた"RED HOT + FELA"にも参加していたような人だが、この新作はアフリカというよりもジャズ。流麗な演奏とクールなポエトリー・リーディング風ラップで、ジャズに軸足を置きながらヒップホップやR&Bまで取り込んでいる。Cody ChesnuTT, Georgia Anne Muldrow, Christian Scottなど客演者も豪華。ただし、ラップはいささか単調で、曲もソツがなさすぎる。「The Dark」のような表情の違う曲がもう少しあると良かった。 
▼ブラジルのクリティーバを拠点に活動する男性シンガー・ソングライター、Gab Mathiasによる2014年作。フルートも含んだ穏やかなアコースティック・アンサンブルに、Janaina Felliniyを始めとした大人数のコーラスがあたたかく響く。ポジティヴなムードの一枚だ。



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Call Waiting / The Kid Ryan x Prince Sole *FREE DL
Tribe Life Presents: Muzi Mnisi the L.P. / MUZI *FREE DL
Series - 3187 / Leigh Bush *FREE DL

▼カリフォルニアの若手シンガーとラッパーによるコラボ・ミックステープ。City Shawnなどを手掛けていたDreem Teem MusicのCISCORTEZをメイン・プロデューサーに、R&Bネタのトラックを瑞々しく聴かせる。Moliaの可憐なヴォーカルと「TLC or DPG?」のフレーズが印象に残る「Biggie Or Pac」がいい。
▼アトランタの男性R&Bシンガー、MUZIのミックステープ。「Lessons」や「Yep! (ft. D.C.)」などのユニークな曲調にオルタナティヴな感性が光るが、いささか地味。
▼1999年から活動している男性R&Bシンガー、SammieがLeigh Bushに名義を変えてリリースした4曲入りEP。



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▼シカゴのラッパー/プロデューサー、MARTIN $KYのミックステープ。通底するへヴィなベース音とひんやりした音響が徹底してクールな全10曲。Rockie Fresh, Saba, Casey Veggiesが客演しているほか、1曲を注目のプロデューサー、Young Chopが共同で手掛けている。
▼LEGITやSaniも所属する<BRKF$T CLUB>のFonz-E makこと、ImEmilによるミックステープ。プロデュースはそのSaniのほか、同じシカゴのTHEMpeopleの名前も。タグに"positive waves / cool vibes"とあるが、メロディアスなジャズ・チューンやストリングスを優雅に用いたトラックは、確かにそんなムードに満ちている。
▼The Cool Kidsの"Merry Christmas"でフィーチャーされてデビューし、昨年にはNasの<Mass Appeal Records>と契約したデトロイトのラッパー、Boldy Jamesの新作ミックステープ。JMSN, Kevin Gates, Snootie Wild、Black Milkらが客演/プロデュース。



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MOOD / Noah *FREE DL
The Boy Meets Man Experiment ep / Isaac Danquah *nyp
Thurlian / A-1 *FREE DL

▼日本のレーベル<flau>に所属する女性プロデューサー/シンガー、NoahによるフリーEP。不定形で朧げに揺れるトラックと淡く重ねられた透明感のあるヴォーカルが、白昼夢のような非現実的な“ムード”を醸す一枚。かつてコラボEPを出したSiddiqが1曲に客演している。
▼ロンドンのラッパー、Isaac DanquahによるEP。アブストラクトなサウンドでスタイリッシュにキメているが、ラップがもう少し端正だとなお良い。
▼カリフォルニアのラッパー、A-1によるミックステープ。BEAR//FACE, stwo, Kaytranada, Mr. Carmack, Ryan Hemsworth, XXYYXXといった気鋭のビートメイカーたちのトラックが中心。



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No Taxes 2 / COOL AMERIKA
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Mr. Clean The Middle Man / Gucci Mane *FREE DL 
The Turn Up Godz Tour / Waka Flocka Flame *FREE DL 

▼アトランタのラップ・デュオ、COOL AMERIKAによるミックステープ。Nipsey Hussle, Young Dolph, Kevin Gate, Rocko, MigosのOffsetらが客演。
▼先日"Views From Zone 6"をリリースしたばかりのGucci Maneによる新作ミックステープ。
▼Waka Flocka FlameとDJ Whoo Kidが北米ツアーに合わせてリリースした新作ミックステープ。Gucci Mane, Future, Offset, Ca$h Out, Machine Gun Kelly, Tony Yayoが客演しているほか、Flosstradamus「Mosh Pit」も収録。

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▼「ヒップホップとインターネット・カルチャーの交差点」を掲げるサイト、<Internet Hippy>によるコンピレーション。Lofty305, Keyboard Kid, Little Pain, Jay Cue, Shady Blazeなど、その界隈の有名人が集まっている。
▼シカゴをフィーチャーした"W2NDCH2LL"から始まった<Mishka>のインスト・コンピレーション最新作。今回のテーマは「世界」。「海」と「空」の2枚に分け、世界中から合計38組のインスト楽曲を集めている。モーリタニアにルーツを持つイギリスのMo Kolours、<Soulection>周辺で活躍するパリのstwo、南アフリカのサイケなアフロ・ロック・バンドBLK JKSなどが参加しているほか、日本からはLidlyOG Kanedaが参加。

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Pieces I / EveryDejaVu *nyp
Pieces II / EveryDejaVu *nyp
▼フロリダの音楽サイト<EveryDejaVu>によるコンピレーション2枚。BluやL'Orange、Fa†eやJ'Vonなど、インスト・ヒップホップが計26曲。
▼カリフォルニアのネット・レーベル<Stratford Ct.>の1周年記念コンピレーション。これぞチルウェイヴというべきHawaii 94を始め、フューチャー・ファンク~ディスコ・リエディットものなど27曲を収録。何だかこの手の音はもう懐メロ感すらある。

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